自分は17歳の時に『涙』を捨てました。
涙腺が詰まったのか、涙が枯れたのか…。
とにかく、軽くドライアイです。
その17歳の 「涙枯渇事件・夏」 についてお話しします。
自分はずーと野球少年と書いて、野球バカでした。
自分が高校2年の甲子園予選、夏の大会です。
もちろん3年生もいたのですが、3年生の投手が肘を壊してしまい
自分が俗にいう「エース」という立場で投げさせてもらってました。
正直、「エース」という立場に酔ってました。
責任を感じずに、立場に酔う。最低の野球人でした。
予選の抽選も終わり、幸いにも初戦の相手は、勝てそうな相手。
10回試合したら6回は勝てるかなぁ…。的な相手でした。
試合が始まりました。
始まれば酷い内容です。練習をサボってきたわけではないが、
全くダメです。キャッチャーまで100mくらいに感じるし
バッターは230cm・120kgくらいの大男に見える。
ボールも3kgくらいに感じました。
終わればコールド負け。
3年生の最後の夏を終わらせてしまいました。
3年生の青春を自分が終わらせました。
3年生の頑張りを自分が潰しました。
自分のせいで、やっちまいました。最低です。
3年生に合わす顔がなかった。
泣きました。あほみたいに泣きました。
勝手に出てきました。ぶっ壊れた散水線です。
しかし、その翌週から『涙』は枯れました。
「涙くん さよなら~、さよなら 涙くん。。」です。
あれ以来、泣きません。どんな事があっても泣けなくなりました。
ウルウルもしなくなりました。
涙を無くした代わりに、強くなりました。責任というものを覚えました。
意地というものを持ちました。
それからは練習しました。練習の鬼になりました。
毎日15km走りました。全員でするキツイ練習とは別に
雨でも雪でも走りました。朝と夕方と夜練習しました。
365日継続し続けました。継続力も得ました。
挫折から大きく成長することを覚えました。
ドラクエのレベルアップみたいなものです。
そして明後日(7月16日)、その母校の初戦です。
もちろん、見に行きます。
17歳の時の自分を照らし合わせて、人一倍感情移入して
観戦します。楽しみです。
きっと、自分は死ぬまで「夏」が楽しみでいられると思います。