上野の国立西洋美術館で開催中の「キュビスム展—美の革命」を鑑賞しました。
「キュビスム展—美の革命」ではパリのポンピドゥーセンター(正確にはジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター内のフランス国立近代美術館 )が所蔵するキュビスム作品を中心に約140点の絵画と彫刻を公開中。
キュビスムとは、20世紀はじめに画家のパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックが創設した近代美術の代名詞的な描法のこと。
対象をカクカクの立方体(キューブ)として描写したことが語源です。
キュビスム展のポスターに採用されたロベール・ドローネーの「パリ市」
このローポリゴンの3DCGみたいなカクカク感がキュビスムの肝です
フェルナン・レジェの婚礼
まるで結婚式の最中に新郎新婦がそれぞれ5股ずつかけていたのが発覚して大乱闘に発展したかのようなカオスっぷり
キュビスムは前述のようにピカソとブラックが始祖とされていますが、初期の作品はピカソとブラックの共同制作かと思うほど互いの作風が似通っていて、2人が手探り状態の中で互いに影響を与え合いながら新たな芸術の道を切り開いたことがうかがえます。
「キュビスム展—美の革命」ではピカソとブラックをはじめ、ポール・セザンヌやアンリ・ルソー、アフリカのプリミティブアート などキュビスムの起源ともいえる作品群も合わせて展示されるほか、その後のキュビスムの多様な展開や、世間の冷たい反応なども紹介されています。
当時のタブロイド紙のイヤミな風刺画が笑えます
ちなみに私が当美術展を鑑賞したのは1月15日の月曜日。
国立西洋美術館は定休日なので館内はごらんのようにガラガラスカスカ。
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「キュビスム展—美の革命」は予想以上に充実した近代絵画の美術展でした。
皆様も機会があればぜひご鑑賞ください。
東京・上野の国立西洋美術館での会期は1月28日[日]まで。
その後は京都の京セラ美術館で3月20日[水・祝]~7月7日[日]まで開催予定です。
おしまい
本日もご覧いただきありがとうございました。