VLOGCAM ZV-1 IIを購入して早3ヶ月
外出する際はいつも持ち歩いており、静止画の撮影枚数は1600枚に迫っています。
VLOGCAMをスチル(静止画)メインで使う人は多くないと思いますが、ZV-1 IIはフルサイズ換算で18-50mmという超広角ズームレンズを搭載する他に類を見ないコンパクトデジカメ。
私のようにふつうの静止画カメラとして購入を検討している方も多いのではないかと。
そのZV-1 IIを3ヶ月使った結論としては、少なくとも静止画を撮るカメラとしてはZV-1 IIの使い勝手はかなり悪いです。
使い勝手が悪い理由は操作ボタンのレイアウトの悪さ。
すでに何度も書いていますが、電源ボタンと「静止画/動画」の切り替えボタンが隣り合っているため、押し間違えが頻発します。
私はそれを防ぐためにカメラのON/OFFは背面モニターの開閉で行い、電源ボタンには極力触れないようにしています。
ZV-1 IIにはファインダーがないため、撮影するときは背面モニターを必ず開くことになります。そうすると自動的に電源が入るわけです。
私には「静止画/動画」切り替えボタンがここに存在する意味がわかりません。
このボタンで静止画撮影モードを選ぶと、ふつうにシャッターボタンで写真が撮れます。
一方、シャッターボタンの手前にある赤丸の動画ボタンは静止画撮影モードでも作動します。
そのため静止画撮影モードで意図せず動画を撮ってしまうミスも頻発します。
次に動画撮影モードではシャッターボタンは機能しません。
シャッターを押すと、「動画撮影は動画撮影ボタンで開始します。現在のモードでは、静止画撮影は無効です」という警告が表示されます。
つまり動画撮影ボタンは常時有効だけどシャッターボタンは動画撮影モードでは使えない、というわけです。
ただしそれはデフォルトでのお話。
カスタムキー設定で動画撮影モードでもシャッターボタンを使えるようにすることができますし、静止画撮影モードで動画撮影ボタンを無効にするか、他の機能を割り当てることも可能です。
静止画撮影モードで動画撮影ボタンを無効にすると、動画を撮りたい場合に手間取ることになりますが、誤操作防止を優先しました。
ただし「静止画/動画」切り替えボタンにうっかり触れて静止画を撮りたいときに動画撮影モードになっていると静止画は撮れません。
個人的には動画撮影モードでもシャッターで静止画が撮れるようにしたいところですが、そういう設定はできないようです。
そんなボタンレイアウトせいか、ほかにも奇怪な誤操作が多く、いつのまにかISO感度が12800というとんでもない数値になっていたことがあります。
同じ現象が価格comの口コミ掲示板にも報告されていたので、何かの拍子に感度設定が上限になってしまうのかもしれません。
感度が12800になってしまった写真。
画面がノイスでざらざら。階調も吹っ飛んでいます。
静止画を撮影する時は設定モードを常に確認しなければなりません。
次の注意点としては、背面モニターのヒンジが水に弱いこと。
背面モニターは開くと電源オン。閉じると電源がオフになる仕組みになっています。
つまり、電源スイッチがヒンジの内部にあるわけです。
一度ヒンジに水がしみこんでカメラが起動しなくなったことがあります。
そのときは電源ボタンも機能しませんでした。
乾いたら直りましたが、雨の日の撮影には注意が必要です。
ZV-1 IIのシャッターはタイムラグがかなり短い。
この写真のように歩く人の足がきれいに開いた状態で撮ろうとすると、パナソニックのDC-TX2より0.1秒ほど遅いタイミングでシャッターを押す必要があるようです。
なんだかんだ言っても超広角ズームを搭載したコンパクトデジカメはストリートスナップには最強のアイテム。
今年は猛暑で重いカメラやカメラバッグを持つ気になれず、ZV-1 IIだけを持って撮り歩きました。
これも超広角レンズでなければ撮れない写真です。
カメラが小さいので、通りすがりの人を撮っても気づかれにくいのもメリット。
これも実は超広角レンズでなければ撮れない写真。
この男性との距離は2mもありませんでした。
撮像素子は1.0型。こういう写真ではラチチュードに余裕がありません。
明暗をフォトショで思いきり補正しています。
旧露亜銀行横浜支店。
外国人がいると日本じゃないみたい。
スマホカメラの進歩によってコンパクトデジカメは絶滅危惧種に。
次はスマホに対抗すべく12-24mmレンズ搭載のVLOGCAM ZV-1 IIIなんてのが登場したら瞬時に買います。
絶対に出ないでしょうけど。
レンズは現状維持でいいから、静止画撮影でも手ブレ補正がほしいところです。
おしまい
本日もご覧いただきありがとうございました。