静止画しか撮らないのにVLOGCAM ZV-1 IIを発売日に買ってしまったわたくしですが、静止画オンリーでも予想以上に使えるカメラでした。
JR関内駅前の街路樹になぜかはめ込まれた金の折鶴。
このパンフォーカスと奥行き感は35mm判換算18mmの超広角ならでは。
画質はシャープネスがやや強め。色味はデフォルトでは控えめな設定。
VLOGCAM ZV-1 IIの○はなんといっても広角端18mm相当の超広角ズーム
静止画でもストリートスナッバーの強力な武器になります。
ふたつめの○は画質の良さ。
最近では同じ1インチセンサーを搭載した高級スマホもありますが、ZV-1 IIの画質はさすがにレベルが高い。
Dレンジオプティマイザーという自動露出補正によって、逆光でも人物のディテールがしっかり描写されるのはおどろきです。
ZV-1 IIは静止画撮影では手ブレ補正がないという話もありますが、同じ1インチセンサーを搭載したパナソニックのDC-TX2と比較してZV-1 IIは手ブレが多い、という印象はありません。
これは私のデスクのPCスピーカーをZV-1 IIで撮影したもの。
焦点距離は望遠端の50mm相当。シャッタースピードは6分の1秒。
手持ち撮影なので若干の甘さはありますが、6分の1秒でこれだけブレないということは、手ブレ補正は実は効いているのではないか、という気がします。
ちなみにこちらはパナソニックDC-TX2
焦点距離は51mm相当。シャッタースピード10分の1秒。
ブレは全くありません。
TX2はレンズが暗いため、照明を強めに当てて調整しています。
ZV-1 IIは広角端のF値が1.8なので、もともと暗所に強いといえます。
一方、ZV-1 IIの×(バツ)、つまりダメな部分の第一位は、たぶんこのカメラを手にした人全員が、すぐにイラッとする問題です。
それは電源ボタンと静止画・動画の切り替えボタンが近すぎてまちがえやすいこと。
こんな設計、誰がした
あまりに誤操作しやすいので、私は液晶モニターを裏返しにして開閉することでオンオフができる機能を使っています。
バツのふたつめはSDカードを挿入するとき、裏表がフルサイズ機のα7R4と逆になること。
カードを入れるときに、つい逆にしてしまいます。
ちなみにこのカメラ、メモリースティックDuoにも対応しています。
いまさらメモリースティック使う人いるのかしらん
と言いつつ実家には5枚ほど残存していたりして
ZV-1 IIのバツ、みっつめはファインダーがない
もちろんそれを承知で買ったわけですが、私の場合、撮るときよりも撮った直後に写真を確認するためにファインダーを見ることが多いため、くせでついファインダーを見ようとしてしまいます。
ZV-1 II、動画撮影時のバツは、自慢の超広角がアクティブ手ブレ補正ONではクロップされて、「超」じゃない広角になってしまうこと。
手ブレ補正が電子式のため、補正時に画面がフレームアウトしないように画角にゆとりが必要だからです。
VLOGCAM ZV-1 IIのアクティブ手ブレ補正でどれほど画面がクロップされるか、そのイメージを静止画にしてみました。
こちら静止画での18mm。
縦横比は1.5:1です。
次に動画でアクティブ手ブレ補正をOFFにしたとき。
動画は縦横比が約1.78:1なので、静止画より上下がせまくなります。
左右は静止画と変わりません。
次にアクティブ手ブレ補正をONにした動画の画角。
静止画に対して上下左右とも削られます。
倍率にして約1.25倍ぐらい。
左右の幅は24mmレンズよりは広く、20mmレンズよりはせまい感じ。
動画で18mmの画角をフルに使いたいときはアクティブ手ブレ補正を切るしかありません。
動画撮影時のバツのふたつめはバッテリーがすぐなくなること。
静止画では意外に長持ちすると思っていましたが、動画をやるとたちまちスッカラカンになりました。
なんだかんだ言っても静止画メインの私としては、「18mm最高!」「コンパクト最高!」というのが正直な評価です。
ポケットに入るカメラでこんな超広角写真が撮れるのはうれしい。
カメラがちっちゃいから、こっそり撮っても気づかれにくい、というメリットも。
そのために白色ボディを選択しました。
みなとみらいの動く歩道に上がる階段。
昔はエスカレーターがあったのに撤去されました。
これまで私はフルサイズのα7R4と1インチコンパクトのDC-TX2を持ち歩いていましたが、最近はZV-1 IIひとつですませることも。
猛暑の中、カメラバッグを持たずにすむのはありがたいです。
白いカメラは炎天下でも熱くならないことをあらためて実感しました。
もはやα7R4の出番は秋までないかもしれません。
おしまい
本日もご覧いただきありがとうございました。