横浜弘明寺商店街 美容室プーアプーの
美容師久保田健太郎です。
今回観たのは『凶悪』です。

ある死刑囚の告白を受け、身の毛もよだつ事件を追うジャーナリストが奔走する姿を描く。ベストセラーノンフィクション『凶悪-ある死刑囚の告発-』を映画化した衝撃のクライム・サスペンスです。
ある日ジャーナリストの藤井は、死刑囚の須藤純次が書いた手紙を持って刑務所に面会に訪れる。
須藤の話の内容は、自らの余罪を告白すると同時に、仲間内では先生と呼ばれていた全ての事件の首謀者である木村孝雄の罪を告発する衝撃的なものだった。
藤井は上司の忠告も無視して事件にのめり込み始めるのだった…
結構仲良しなコンビ?なリリー・フランキー&ピエールが出演しています。
結構グロ描写や笑いながら老人をなぶり殺すような不快感をともなう場面があるのですが、人間のもつ残酷な部分が段々と麻痺していく姿、慣れていってしまう所など実は結構見ごたえある映画になってますね!
まったく別の話しですが『そして父になる』を観てからの方が面白さ倍増するのでオススメです(笑)
でも『凶悪』を先に観てしまうと…
『そして父になる』になんだかモヤモヤした黒い感情が入ってしまいそうです!Σ( ̄□ ̄;)
今回の映画 ☆☆☆☆★ 星4つです。
リリーとピエールの迫真の演技に引き込まれてしまう。牛場老人を殺す場面などは悪ふざけが段々とエスカレートしていったようだったりする、なんとも言えない感覚を感じてしまう。
他人の痛みが解らない、どんな惨いことをしても平気になっていく感覚。
単純で単細胞。いきなりキレて暴れる。どこまでも愚かなヤクザだが情が深い?不思議と憎めない須藤純次。
自分の快楽のためにある道具にしか他者のことを考えられない、そのため、人の苦しみや痛みに対する共感能力が欠けた先生こと木村孝雄。
その程度の差はあるけれど、ひょっとしたら誰もが持ち合わせている『凶悪』な感情、すぐにリセットボタンを押せるゲーム感覚なのか!Σ(×_×;)!
人の痛みや苦しみがわからない人は、いつでも凶悪になる可能性があるのかも…
一線を超えてしまった!家族の一員である牛場老人を生け贄として差し出してしまう電気屋一家。
まだ踏みとどまっているものの、認知症の義母に対して手を上げることが常習化してしまった藤井の妻の心の中にも凶悪の芽はあるのでないのか?
あの映画の中では、木村たちの事件を夢中になって追いかけていた、
妻や母と言う家族をないがしろにしていた藤井が一番の『凶悪』なんだろうな!Σ( ̄□ ̄;)
そしてこの映画を、楽しんで観てしまった『自分の中にも…』凶悪が潜んでいる。
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