「凍える牙」「花散る頃の殺人」「鎖」「未練」
乃南アサの「女刑事 音道貴子」シリーズ。
いわゆるヒーロー(ヒロイン)的な刑事でもないごく普通の「刑事」。
警察という古の男性社会の中では奇異な目で見られてしまうことも多い「女性」。
しかし非常に人間味に溢れている。
「物分りのいい長女。」
「バツイチの独身。」
刑事という部分以外での数々のエピソードで、
彼女の人格形成がほどよく表現されている。
男社会に生きる中での、
声に出せない「心の声」が妙に響く。
男性よりも女性に共感を得る作品だと思えるのですが、
なぜか私はハマってしまいました。
仕事に疲れてしまった女性の方にはお勧めの本かもしれません。
もし、かえってストレスが溜まってしまったら…ごめんなさい!