
若き女性研究者が発見した万能細胞STAP細胞が話題ですね。
わたしはニュースを見ないので人から聞いた話ですので
細かいところは正しい情報じゃないかもしれませんが
「細胞を酸性液に浸ける」というストレスを与えることで
7日目に5分の4が死滅。残ったうち3~5割が万能になる。
ということのようです。
この話を聞いたときにわたしに浮かんだイメージはこんなものでした。
ある会社で非常事態が起こり 働いていた人が次々に倒れてしまいます。
残った人々は今までのように自分のエキスパートな仕事を続けることはできず
仕事が回るように できることなら何でもするようになる。
平和な状態が続いて生存が確保されると
わたしたちはさらなる進化を求め
より高度な活動を行うようになります。
会社でいうと 会社が成長するにつれて
創始者たちが何でもやっていた時代とは異なり
どんどん部や課ができて仕事が細かく割り振られます。
細分化することで専門的になり
仕事のクオリティは上がります。
細胞もまた同じで
役割分担は細分化して より専門的な高度な活動を行うようになります。
それは進化の方向です。
こうしてわたしたち人類は高度な知的・肉体的進化を遂げました。
でもひとたび非常事態が起こって その状態が維持できなくなれば
各分野で今まで通り自分のパートだけを極めることよりも
全体を廻してゆくことの方が求められます。
そんな場で
「いえ、わたしはこのキャッチコピーをもっと洗練されたものにしたい」
なんていう人は要りません。
つまり各部や課にいて専門的な仕事をしていた人たちも
創始者たちのように
「今必要なことは何でもやる」
に戻らなければ会社が立ち行かなくなってしまいます。
このSTAP細胞も同じなのではないかと思ったのです。
生命の何億年もの歴史の中で
飢餓や極寒 灼熱など 何度も存続の危機に瀕したことでしょう。
それを生き延びた生命のDNAをわたしたちは受け継いでいるから
ここに生きていられるのです。
中でも最も過酷だったのが
おそらく何らかの酸性物質に覆われたことだったのではないでしょうか?
そういえば
原初の地球において 地球を覆っていた水は現在の海のようではなく
大量のミネラルを含む強酸性だったと聞いたことがあります。
残った2割のうちさらに3~5割の細胞が万能細胞になるのは
進化ではなく還元の方向なのではないでしょうか?
専門家からなんでも屋さんに戻ることが
全体の存続にとって必要な場合が起こると
その変化は起こる。
千島学説(←リンク)という有名な学説があります。
体細胞と赤血球は可逆的に分化する
栄養不足や大量出血後などの病的状態のときは、
体組織の細胞から赤血球への分化が見られるとの主張。
赤血球が集まって様々な細胞ができているのですが
非常事態になると細胞が赤血球に戻る、と言っているのです。
つまり非常事態には細胞はエキスパートからオールマイティに変化する。
と80年も前に主張していた方がおられるのです。
残ったものが力を合わせて
生き延びようとする
種全体の保存のために喜んで個としての個性を捨て
退化のようにも見える原初化を行うのです。
断食をするなどの飢餓状態で
癌などの重い病気が治ることがあるのも同じ原理だと思います。
全体として生き延びるためにがん細胞までが協力するのです。
イルカや魚たち
植物たちはこの「全体としての自分」を生きています。
自我を通して自分だけが生き延びようとすることは
皮肉にも自分の死に繋がるということです。
人間は忘れていますが
細胞はちゃんとそれを覚えているのです。
放射能 環境汚染 異常気象などの厳しい状況下で暮らすわたしたちに
新しい生き方を教えてくれるかのようです。
シンプルに戻ることで 何でもできるようになる。
・・・・
まだ何の定義づけもない状態に戻ることは
逆に無限の可能性を秘めている。
これって興味深いことです。
さらにそこにはまた陰陽の法則も働いており・・・。
自然界の学校(←リンク)が始まっていますので
考察はまだ続きます。
「ストレスを与えて細胞の初期化が起こる」というのは
「細胞は病気を治す力を潜在的に持っている」
「病気は基本ひとりでに治る」
ことを意味しており、医療利権が丸ごと消えます。
興味のある方は
「ライフ博士」「松浦博士」「シモンチーニ医師」「千島学説」などで検索してみてください。
利権というものがこの世から消えてしまえばいいのに。
と心から思います。