先日も書きましたがわたしの家の並びには

とても氣のよい天照大御神さまの神社があります。


その境内に小さな黒い猫ちゃんが暮らしていました。

もう何年も前からそこに棲みついていたのです。


子猫のように小柄なのだけれど

真っ黒い毛並みの中に

白髪がチラホラ混じっているところをみると

シニアな年齢だったのかもしれません。


嵐の日や 雪の日など

この猫ちゃんのことが気がかりな日もありました。


この黒ネコちゃんは 媚びない猫ちゃんで

あんまりなつかなくって 

だけど怖がりもしない猫ちゃんでした。


星の王子さまのキツネと王子さまのように

少しづつ距離を縮めて 

撫でさせてくれるようになったり

朝早く行くとにゃ~と言って出てきてくれたりするようになりました。


優しい人が毎日ご飯をあげてるらしく

お食事中に遭遇したこともありました。


天日干しの煮干しを猫ちゃんのために買って持って行ってあげたら

かまないで丸呑みしてしまったので それっきりあげるのをやめました。


参拝する階段の下に

段ボールを切って 中にはフリースを敷き詰めて

周りをビニール袋で出入り口を除いて囲んだ

ネコちゃんのベッドが置いてあって

よくその中で気持ち良さそうに寝ていました。


そのベッドからも その人がどれほど

この猫ちゃんのことを大切に思っているのかが

伝わってくるのでした。




夏の終わりごろ 腎臓が弱っているのを感じることがあって

時々ヒーリングしたりしていました。


11月の終わりごろ すごく寒い日が続いて

猫ちゃんは寝てばかりいるようになりました。


なんとなく見ないな と思っていたのですが

前も何日かいなくなったことがあったので

様子を見ていました。


年末に猫ちゃんのベッドのところに

メモ帳とボールペンがジップロックに入って置いてあり


「ここにいた黒猫がいなくなりました。

何かご存知の方は何でもいいので教えてください」


と書いてありました。


次にそのメモを見た時には

何人かの人が まるで交換ノートのように

そのノートに書き込んでいました。


「わたしも気になっています。

あの子に会うのがウオーキングの後の楽しみだったのでとても寂しいです。

もう8年くらいいるのでこの寒さが厳しかったのでしょうか?

誰かに拾われているといいのですが」


「ノアールと名付けて 毎日会うのを楽しみにしていました。

何かわかったら教えてください。

毎日祈っています」


「あの子はこんなに愛されていたんですね。

とっても幸せな子ですね。

いつかふらっと戻ってきてくれると信じて待っています」


中には英語の書き込みもありました。

わたしも書きこみました。


猫ちゃんへの想いから

会ったこともない人たちの心がひとつになって

なんだかあの猫ちゃんらしいできごとだと

心が温かくなったのです。


わたしはあの猫ちゃんが

いつかひょうひょうと戻ってきても

光の世界に旅立ったとしても

どちらでも平和な気持ちで見守れます。


猫ちゃんは みんなから愛されていたけれど

野生のままで お返しなんか少しも気にしないで

愛を受け取って

みんなの心に灯をともしてくれたのです。


素晴らしい生きざまだと思います


小さな黒い猫ちゃん

ありがとう。


みんなキミのことをすごく愛していたんだよ。

わかってるかにゃ?


どこかで生きているなら

また顔を見せてね。







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