中学受験の深イイ話、、素晴らしい学校



皆様、こんにちは。

4月になり、いよいよ入学シーズンになってきましたね。


小学校入学ばかりでなく、中学受験をされた卒業生の皆さんも合格のご連絡が届き、きっと入学式を楽しみにされていることと思います。


六年前、年長さんだったあの皆さんが、、本当に感無量です。
おめでとうございます。

今日はそんな中から、昨年のことですが、お電話をいただいたCちゃんの、泣き笑いのとても感動的な中学受験をご紹介させてくださいね。

とっても優秀で優しくて可愛く素直な女の子、Cちゃんです。

Cちゃんは国大付属小の単願でした。
難関私立も難なく入れそうな優秀なお子さんでしたので、何度か私立難関校もお勧めしてみたのですが。お父様が小学校受験にご反対で、国大しか受験する許可がおりないということで、単願でした。

教室で仲良くなった同じく国大単願のIちゃん、Tちゃんと、親子でとても仲良くなられ、いつも励まし合って一緒に受験まで頑張り続けていました。


三人とも優秀で、三人で一緒に付属に通えることを信じていたのに、3人は一次試験も、2次試験も通過して、三次の抽選まで揃って進みました。

ところが、Cちゃんだけ抽選で外れてしまったのです。

その時のショックを私は忘れる事ができません😢
もちろんあとのお二人やその他の皆さんの合格はとても嬉しく本当なら嬉し泣きで号泣したいくらいですが、私の心はまっぷたつに引き裂かれるのです。
喜んであげたいお子さんと、無念でたまらないお子さんとで、、。

これはこの仕事をしていますと毎年のことですが、Cちゃんを思うとき、仲良し三人組の中で1人抽選に外れてしまったCちゃんが可哀想でたまらず、私まで辛く苦しくてたまりませんでした。

落ち込んでいるCちゃんやママに、何をしてあげればよいのか、私に何ができるのかわかりません。

私の次女もかつて、抽選で外れているので、その時の悔しい気持ちは痛いほどわかります。
ただ、次女はすでに私立に合格していたので、行き先がありました。

でもそれでも、私は国大付属小が第一志望でしたから、ほんとにほんとに悔しかったのです。
ですから、単願だったCちゃんの気持ちを思うといたたまれません。

「六年後に、今度こそ抽選のない中学受験で、実力だけで絶対、リベンジしようね!先生はずっとずっと見守り続けて見届けるからね!」

と言うことしかできなかったのです。

そんな時、私はふと、そのさらにさかのぼること6年前の生徒さんのKちゃんを思い出しました。

KちゃんもCちゃんのように国大単願のお子さんでした。
Kちゃんも、Cちゃん同様に超優秀なお子さんでしたが、付属小の試験の最後の抽選ではずれてしまって公立にいかれたのです。

そしてKちゃんも教室で親友みたいに親子で仲良くなったお友達と一緒に附属に通うつもりが、Kちゃんだけ抽選で外れてしまったのです。
その時の私も同じでした。
ただ寄り添って励ますことしかできなくて😢

そしてKちゃんとママが、公立に行って中学受験にリベンジするという決意をきいて、私は自分の長女のお話をKちゃんママにしました。

私の長女は、神戸大学付属小に四年生まで通っていました。
夫が横浜に転勤になったので、国大付属小に、付属間転校ができるので、副校長先生を通して申し込みましたが、あいにく欠員がなく入れなくて、1年間、夫に先にいってもらって、神戸で空きを待っていたのです。国大の校区の中に住まいも決めて待っていたのに、空きが出ずに仕方なく長女は5年生になるときに、公立に転校しました。
それまで附属小で黒いランドセルだった娘は、〈赤いランドセル〉は持ってなくて、新しく買うと言っても、五年生になって一年生みたいなピカピカのランドセルを背負っているのは嫌と言うし、ほんとうに長女にしてみれば辛い体験だったり、ほんとうに、本当に大変でした。
長女も悔しさからリベンジ精神が目覚め、公立に転校してからはすぐ中学受験したいと言い出しました。

神戸にいるときは、付属小から付属中にあたりまえのように行くつもりでいたので、中学受験は考えたこともなかったのですが、転校したその公立小で、中学受験するクラスメートや親しくなった友達がいて、一緒にさっそく塾に通うことになったのです。

私も夫もいじけていた娘が新しい目標を見つけ、同じく中学受験するクラスメートたちと一緒に張り切って塾に通う様子に胸を撫で下ろしたものです。

ちなみにそのお子さんたちは、小学校で国大付属小を受験して抽選で外れたというお子さんたちが沢山いらっしゃいました。

それから結果的に娘はフェリスにいくことになりましたが、フェリスは本当によい学校でした。

あんなに辛かった転校も国大附属に空きがでなかったことも、すべてが「塞翁が馬」だったのだと思えました。

その話をKちゃんママにしてみたのです。
すると、Kちゃんママは、うちも絶対にフェリスに行きたい!それを目標に中学受験にシフトして頑張ります!」と決意されました。

それからKちゃんは頑張り、みごとフェリスに合格されました。
発表の時に、「とにかく先生にすぐ知らせたくて!」とお電話をくださいました。

六年前のあの苦しみを知っていたから、Kちゃんの事が我が子のことのように嬉しかったです。
そのKちゃんがフェリス中に入学したその年の、つまり六年後の小学校受験がCちゃんでした。


そこで私はKちゃん母子をぜひCちゃんとママにご紹介したいと思いました。

Kちゃんママも六年前のご自分たちと同じ境遇の後輩がいると聞いて、ぜひぜひ、会って中学受験までの話をしたいとおっしゃってくださり、日程を決めて、Kちゃん母子、Cちゃん母子と私で、ご飯を一緒に食べました。

その時にKちゃんとママが、たくさん、たくさん、Cちゃん母子を励まし、勇気づけてくださり、Cちゃんにもフェリスを目指して!!とすすめてくださったんです。

CちゃんとママもKちゃんたちに会って、それがきっかけで同じくフェリスを目指すことになりました。

それからもCちゃんママからは、時々、中学受験の塾のことなどで私にお電話をくださったり音信があり、Cちゃんは順調に頑張って、フェリスも合格圈と言われているようでした。

そしていよいよCちゃんの中学入試がその2月、やってきたのです。


さて、前置き説明が長くなってしまいしたが、2月の4日にCちゃんママからお電話がかかってきました。

Cちゃんはずっとフェリスを目指して頑張っていて、2月1日にフェリスを受けました。
夜には結果がわかりネットで発表で、「残念ながら今回は不合格です」みたいな結果が書いてあり、ずっとめざしていたCちゃんはもうショックで絶望してしまったそうです。

そして二日目、この日は都内の中堅私立校を受ける予定で、電車で母子でその学校に向かう時に、Cちゃんが泣き出して、フェリスのショックが大きかったのか、そこの学校も受かるとは思えない、もう受けたくない、もう、受けるのが怖い、もう受けないで帰りたいと言い出してしまったそうです。

Cちゃんのママもとても困り、心配で、とにかく、「また、落ちても、他の学校もあるし、別に中学は公立にいくようになっても高校受験があるから大丈夫だから」
と懸命になだめて、なんとかその都内の学校の受験に釣れていったそうです。

さて、そこで奇跡はおこったのです。

Cちゃんのその学校のペーパー試験が始まりました、、すると国語で、長文読解があったのだそうなのですな、その長文を読み始めると、、、そこに書いてあったストーリーが、なんと、行きたかった学校の試験に落ちてしまった子が、その後いろいろ頑張っていてうまくいくような、そんなような話だったのだそうです!


Cちゃんは読むうちに「えっ?これ私と同じ!私のことみたいに同じ」とビックリして、素直なCちゃんは、その話に引き込まれて、試験の文だと言うことも忘れるくらい物語に入り込んでしまったのだそうです。
そして、Cちゃんはそれを読んで思ったのですって!

「なんで合格しなかった嵩で、こんなに落ち込んでしまうなんて、私、なにやってるんだろう、がんばろう!」
と思えたのだそうです!

その学校は即日合格!
Cちゃんにとって初めての合格で、入学金を納めました。


そして三日の日には横浜共立女子の2次、という共立の2次はフェリスに匹敵するくらい難しい試験に合格。Cちゃんの快進撃が始まったのです。


共立にもお金を納めた時点で、Cちゃんママは「Cちゃん、もう2校もお金納めたから、まだ受ける予定のところ受けてもよいけど、もうお金納めないから共立にしてね」と言ったそうです(笑)
明るく楽しいCちゃんママなんです。

でもCちゃんは、まだ受ける予定があるんです!
慶応や、県立南校や洗足、などあるんです。
快進撃のCちゃんですから、全部、受かっちゃうこともありですよ☺️

そしてまたオチがあるのですが、フェリスのネット発表で不合格と出たと先ほど書きましたが、実は、その下に小さく15日までに辞退者による欠員があったら連絡します、、みたいな1文が添えてあったとか。

それって補欠のことでは!?と私はそう思うのです。
謙虚なCちゃんママは、「補欠、とは書いてないからきっと違いますよ、全員に書いてあるんじゃないですか?」
とおっしゃっていますが、私はいまだにそれってきっと補欠と思っているんです。
ですからもしかしたらCちゃんが第一志望にしていたフェリスから栗上がりが来るのではないかと、私は待っていました。

それにしても、私が感動したのはこの2日に受けた学校の長文です。


Cちゃんママによると、2日校で中堅のこの学校は、1日校に合格したらもう受けにきません。


受けに来ているのは1日校がだめだったというお子さんたちがほとんどなわけです。
傷ついて、自信をなくして受けに来ているお子さんが多いことをわかって、こうした元気の出る長文を使ってくれたのではないでしょうか?

なんという素晴らしいい思いやりと愛のある学校なのでしょう。
私はすっかりこの学校に感動してしまいました
Cちゃんはこれに救われて復活できたのです。

この学校の国語の先生はお子さんたちの気持ちがわかっていたのではないかと思うのです。

 

その後、Cちゃんは家からすぐの横浜共立に決めて、その学校にCちゃんママが辞退のお電話をしました。


Cちゃんを救ってくれた学校に辞退の申し出をするのは本当に辛かったそうです。

電話口に出られた先生に、感謝とお礼とお詫びを心から伝えたところ、「そんなに喜んでいただけて良かったです。進学される学校でぜひ頑張ってくださいね」と励ましもいただけて、さらにCちゃんママは感激されていました。


私は、小学校受験のことで私はいつもブログなどで学校選びなどについて書いたりしていますが、小学校受験も愛のある素敵な学校があるというような事を書きますが、まさに今回は、中学受験で知った「深イイ話」を書かせていただきました。


すごく長くなってしまってごめんなさい。
読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。