院内メディカルラリー | 横浜市立みなと赤十字病院ERのブログ

院内メディカルラリー

気がつけば2018年最初の投稿になります滝汗

 

筆?不精で申し訳ありませんが,いよいよ本日から冬のオリンピックが開催されるのをキッカケに,ブログのページを更新しました.

 

いつも当院の救命センターや災害部門など,特定の部署の内容をアップして来ましたが,今回は病院全体の取り組みを投稿します.

 

いきなりですが,外出中に目の前で予期せぬ病人が発生したらどうしますか?

そう,119番通報をしますよね.

それでは,自分が働いている病院の中で,患者さんの状態が悪くなったらどうしますか?

119番?大声で助けを呼ぶ?仲良しの医者を呼ぶ?そんな仲のいい医者はいない?

 

最近はどこの病院でもそういった院内での予期せぬ病人もしくは患者さんの状態が悪くなった場合に備えて,Rapid Response System(以下RRS)という,いわば「院内救急隊」のような専門医師および看護師のチームをすぐに呼べるシステム作りがなされています.

 

ところが,一般の人が119をするのに若干の抵抗があるのと同様,もしくはそれ以上に,院内でRRSをすぐに呼ぶのは病院職員でも抵抗があるようです.

こんなことで医療職の私がRRSを呼んでいいのか?医療職じゃなくても医者や看護師を呼んでもいいのか?

 

そんな葛藤で患者さんを救うタイミングを逸することがないように,患者さんの急変からRRSチームの招集のハードルを下げることを一つの目標とした院内メディカルラリーを開催しました.

 

 

今回のラリーは,患者さんや見舞客などが院内で容態が悪くなるようなシーンを複数設定し,それぞれを医師・看護師などの混成チームが回り,チェック項目のクリア数に応じた点数を競います.

 

 

救急外来や救急病棟以外の看護師や研修医とのチームなので,慣れない急変対応でどのチームもかなり緊張していましたが,それぞれの所属病棟からの応援などもあり,かなり盛り上がりました.

最後のグループ内での反省会も活発で,その様子を見た院長からは「年1回ではなく,2回か3回くらいはやっては?」と・・・笑い泣き

 

 

準備もかなり大変なのですが,それでもこうしたトレーニングに需要がある以上,まだまだ頑張らねばならないと感じたのでした.

スタッフの皆様,本当にお疲れ様でした.