私の父親は京都出身だったので、関西には多くの親戚がいました。
中でも父親のお姉さんの嫁ぎ先とは、非常に親しくしていたので、子どもの頃は年に2~3回大阪に遊びに行っていました。
小学校3年の時に新幹線が開業したので、大阪に行くのがもう楽しくて楽しくて・・・。何しろ当時は「夢の超特急」なんて呼ばれていたんですから、今では想像もつかないほど重宝がられていたんですよ。
そして、この乗り物に乗って大阪に行くと、本当に夢のような世界が待っていました。
兄弟だけで行くことが多かったのですが、お小遣いは貰えるし、いろいろなところへ連れて行って貰えるし、食べるものは美味しいし、それはもう天国でした。
その親戚が裕福だったせいもあるのですが、小学生にして、京都鴨川で川床遊びを経験しましたし、関西の名所旧跡は、ほとんど連れて行ってもらいました。
私の出身地東京では、ほとんどの中学、高校が修学旅行で関西に行くのですが、幸いにも私の行った学校は公立にも関わらず、中学では東北、高校では四国一周だったのでダブらないですみました。
話しは変わりますが、今でこそ、全国チェーンのたこ焼き屋さんがあり全国どこでもおいしくいただけますが、当時は大阪まで行かないとなかなか食べられませんでした。
その親戚の家は、阪急豊中駅から程近いところにあったのですが、駅前に屋台のたこ焼き屋さんがありましてね。これが美味しくて美味しくて、今でも忘れられません。
そして屋台のおじさんのたこ焼きをクルッとひっくり返す名人芸に驚かされ、時間も忘れいつまでも見とれていたものです。
そんな本場もんの足下にもおよびませんが、我が家でも先日たこ焼きを作りました。
一昨年の母の日に、次女が妻にプレゼントしてくれたたこ焼き器が、久々の登場です。
ウチで簡単にたこ焼きが作れるなんて、便利な世の中になったものです。
そして、たこ焼きを食べていたら、つい昔のことを思い出してしまったと言うわけです。
大阪、楽しかったなぁ!!