机の上の整理をしていて見つかったメモ・・・
そこに記されていたのが、
ゴヤの銅版画の名言
理性の眠りは怪物を生む
理性を失った、この版画のひとは頭をもたげているため、
その人の表情は見えない。
かれを覗き込むように、
かれのまわりには、目をカッと見開いたフクロウたちが寄り添う。
フクロウともコウモリとも区別のつかぬ、羽を広げた生き物が、
かれをさらなる妄想へと誘い込もうと、
つぎつぎにやってくるのが後景に見える。
完全にかれは妄想の虜になってしまっているのかもしれない。
理性に見捨てられたひとは、幻想のえじきになる。
ゴヤもいうように、ひとを苛む妄想とは、まさに怪物にほかならない。
