
今年(2012年)の9月中旬、北海道で旅行してきた訳だが、最大の目的は、この711系旧塗装車。現在、S110編成とS114編成がこの塗装になっているが、写真の編成はS114編成。いずれの2編成も非冷房・2ドアというファンには嬉しい編成であることには変わりないが、この編成は前面のHゴムが灰色のまま残っているので、個人的にはS114編成の方が好みかな?
それにしても、この少し暗い感じのぶどう色のような塗装に前面のクリームの塗り分けが非常にカッコイイ。急行型のような711系は元々好きなので、現行の塗装も悪いとは思わないが、やはりこの旧塗装が一番しっくりくる。いつか急行幕掲げて、また「かむい」や「さちかぜ」として走ってくれないかな?(贅沢?)その時は急行料金払ってでも乗りたい。
デジカメで撮影した乗車動画。今では走らなくなってしまった室蘭本線で乗車しました。ましてや旧塗装車に乗れたのでいい思い出になった。↓
非冷房車で窓を開けての列車旅は気分がいい。JRグループで電車の非冷房車は北海道の711系(冷房改造車除く)のみになってしまった。自分は電車というと冷房車しか体験したことのない世代なので、この711系は貴重な存在である。
走行音↓
今度は、新しく走り始めた札沼線や函館本線での走行音も録音したい。
既にご存じの方も多いと思うが、この電車もとうとう引退宣言が出されてしまいましたね。2014年度末でしたっけ。そう言えば2014年というと、北陸新幹線延伸で北陸本線の475系なども引退するでしょうし、711系も含めて急行型電車の雰囲気が味わえるのも、今の内でしょうね。
追記 新幹線0系や153系電車などの国鉄型車両のデザインや設計に携わった星 晃氏が12月8日、心不全のため、お亡くなりになられた。この711系の開発研究も星 晃氏が携わっているという。
東海型電車は、途中で高運転台仕様に変更されてはいるものの、国鉄末期までそのデザインの電車が作られたのは、東海型電車のデザインとしての完成度が高いことを、象徴しているようにも見える。
この711系電車もそうだが、東海型電車はスイスなどヨーロッパの電車をモデルにしたと、かなり前の本で読んだ記憶があり、星先生の鉄道のデザインに対する信念や意気込みが感じられる。
話が長くなるので、今回はこの辺で終わりにするが、他にも様々な点で尊敬する所があり、今回の先生の死去は残念でならない。
現在の鉄道の原点を作られたと言っても過言ではない、星先生、これまでありがとうございました。ご冥福お祈り申し上げます。