書店員と二つの罪


碧野 圭





17年前の殺人犯が出した告白本。

そこに記された「嘘」と「秘密」とは…。


初めての作家さん心の裏側を探る描写に感動した

そして、冒頭いきなりの伏線が…


東京で書店員として働く正和

彼の幼馴染だった創(はじめ)が、17年前中学同級生の女子生徒を残虐な殺し方をして、世間を騒がせた


正和は共犯の疑いをかけられてマスコミに追われ地元名古屋から東京に逃げた、

事件は、加害者の家族や正和の家族の人生を変えた


似たような事件が実際に神戸でもあった

''
酒鬼薔薇聖斗''
世間を震撼させた身も毛もよだつ未成年者が起こした事件

本書では、犠牲者は可愛い女子中学生となっている

何故、彼女だったのか?
彼女でなくてはいけなかったのか?

疑問を追いかける正和

そして、正和と同じ書店でアルバイトをしている本橋
本好きの本橋が
本屋の売り場って世間の鏡だと思う
その時流行っているもの、世間の関心事も売り場にいればわかる。
本屋はやっぱり文化の最前線なんですよ。よい本がある街には、知的なる人間が集まって来る。
本屋のレベルはその地域の文化レベルを支えている。
本屋は人がよりよく生きるために、なくてはならない生命線なんです。


最近なくなりつつある書店に寂しさを覚えてた

本屋は地域の文化レベルを支えている


私もそう思う合格


そしてもう一つ

与えられ罪に

正直である方が人間は楽だ。自分に嘘を吐かなくてもいいから。罰を受ける方が、かえって精神は自由になる。…言わない方がが苦しく、後ろめたい。

嘘がバレるのを防ぐために、さらに罪を犯すことにもなる。


正和が近しい人に言った言葉


この言葉に頷ける人は良い人間だけど、根っからの悪人は考えもしないだろう。