きらん風月


永井 紗耶子



2024.1発行



文化15年、現在から200年程前


栗杖亭鬼卵、文吾、大須賀周蔵、陶山…

屋号を幾つか持つ、狂歌師、絵やら文やら書いてる

文人墨客


窮屈な世の中で物を言うには、相手に拳を振り上げさせず、上げたとしてもすぐにおろせろように間を空ける

狂歌に欠かせぬ滑稽、風刺、諧謔という


円山応挙のように抜き出た絵の才能もない

だけど、周りの人は彼になにかと世話をやく

仕事や嫁の世話をしたり


世の中の不条理に文で対抗する

そこは踏み込んではいけない部分もあるが、攻める相手にも逃げ道をつくっておくと言う


頭がいい人なんだろなぁ


儒学、心学を学んだ鬼卵の妻、夜燕

私にはチンプンカンプン


彼女の生い立ちは辛い悲しみがあった


二人の旅は何処まで続くと思っていたのに、人生って上手くいかないもんだ