アカペラ


山本 文緒




2021年に癌で亡くなられた山本文緒さん

心よりご冥福をお祈りいたします🙏


今回「アカペラ」2008年発行読んで胸に沁みました


3部のお話

アカペラ、ソリチュード、ネロリ


人生に行き詰まった人達が、行き詰まりながらも生きていく、正確な答えなど無い

切なくて、複雑な家庭環境、悩ましい気持ち


アカペラは離婚寸前の両親を持つ中学生の女の子

中卒で就職したいと言う

目立った子ではないけれど芯はしっかりしてる


ソリチュードは、高校中退で家出をし東京で雇われのバーのマスターの男

父が亡くなり20年ぶりに実家に帰る…


ネロリは、50代の姉と病気がちで無職の弟

依願退職を言われた姉に年下の男性が前から好きだったと…


どの話も深くて意味深だ

そして人物をとても魅力的に書かれている

その表現がとても素敵で、引き込まれてしまう