インドラネット
桐野 夏生
不思議な小説、読後消化不良な終わり方だと思ったのは私だけ?
八目晃はカンボジアに行ったまま行方不明の高校時代の親友である空知を探しに彼の地に行く
しかも美形兄妹の空知の姉と妹、彼女達も行方知らず
晃は非正規雇用、薄月給、職場の女子と人間関係が築けず、自宅ではゲーム三昧、汚部屋、やる気なし
あまりお近づきになりたくないダメ人間
姉妹の捜索の依頼も受けて旅費込みでカンボジアへ立つ
そこでは数々の災難が待ち受けてる
まず、安宿でお金を盗み取れる
思い当たる怪し人間がそこにもここにも
とにかく登場する人物は何処うさんくさい人ばかり
夢中で読み進んでいると晃が、いつの間かたくましくなっている
引き込まれてしまった
ダメ人間の晃に
桐野さんの巧みな文章力にやられた
最終章、期待通りに終わらないのがやはり
桐野夏生かな…