財布は踊る
原田 ひ香
専業主婦みづほ、夫からの生活費5万円のなかから、
節約しながら毎月2万円ずつ貯蓄している。
そのお金で夫と幼い息子と3人でハワイ旅行に行った。
そこでみづほは、以前から欲しかったヴィトンの長財布(10万円以上)を買った。
そして店員のすすめでイニシャルネームを無料で入れてもらう。
ある日夫にクレジット会社にまとまった借金があるとわかる。
みづほは借金返済の為、ヴィトンの財布を手放すことに…
本書ではみづほがメルカリで財布を売り、それを手にした人またが誰かに渡り…と、次々の財布の持ち主が変わる
ヴィトンの財布の運命は…
高額な財布を持っていても、裕福な登場人物はなく
皆、お金に困っている
投資に失敗して詐欺に走ったり、奨学金の支払いに苦しんでいる人
私はブランド物には興味がない
あ、そうそう でも実は…
以前娘に、使い古したヴィトンの財布貰ったなぁ
興味はなくても、手にしたらたとえ中古でもなんかウキウキした
ブランド物って、そう言う魔力がある気がする
誰もが知っているブランド物を持ってると、誰かに見せたい症候群にかかる
本書のヴィトンはいろんな人の手に渡る
財布を手放して、真面目に働く人
財布を手に入れて、人生が変わった人
お金の使い方も勉強になる
そして財布に名前は決して入れないように。