余命一年、男をかう
吉川 トリコ
片倉唯、40歳。
趣味は節約とキルト作り。
がん検診を気まぐれに受けてみたら、進行している子宮がんだと宣告される。
ショックを受けるかと思いきや妙にな安堵感に包まれつつ、病院の待合室で待っていたら、ピンク頭のスーツの男に声をかけられ、お金を貸してしまう…
行き当たりばったりの話と思いきや、なかなか読みごたえがあって、最後は涙がホロリとー。
テンポがいい。全く魅力無しの彼女が、途中からとても愛おしくなる。
生きることなど、どうでもいいと思ってた彼女が…
40歳、独身女、節約が生きがい結婚願望無し、勿論子供にも興味無し
人生の目標はただ一つ、だれに頼ることもなく一人で生きていけるだけのお金を稼いで、収支トントンで終えること
あ…、なんかわかる
その彼女が余命宣告受けた待合で、ピンク頭、サバ色スーツ着た見るからにチャラ男のホストに声をかけられ、ホテルに行く
そこからが、怒涛のの展開と思いきや、意外と真面目で、人は見かけによらないのよね〜
スピードワゴンの小沢一敬さんが帯に
僕たちは一人じゃないけどひとりぼっちだ。
そしてひとりぼっちだけど一人じゃない。
誰かに頼ってみようと素直に思えてた本。
そうそう、誰に頼ってみる人生も悪くないよね。
と、我が家の独身女子次女をチラ見する。