プリテンド・ファーザー
白岩 玄
恭平と章吾。正反対の同級生。
唯一の共通点は、1人で子どもを育てていること。
シングルファーザーとして4歳の娘を育てる36歳恭平
亡き妻に任せっぱなしだった家事、育児に突如直面することになる。
高校の同級生、章吾。
元保育士で今はシッターをしながら、1人で1歳半の息子を育てている。
ある日2人は公園で出会い、恭平は章吾に娘のシッターを依頼する。
そして恭平は章吾に一緒に住まないかと提案する。
ここまで読むと、なんだ別の話に進んでいくのか…
ゲイのお話かと思ってしまいがちだけど
違うんです
本書の中で
「自分が世の中のスタンダードだって思っている男の人の偏見」
男は男同士で子どもを育てない、育てるなら夫婦関係にある男と女、しかも女がそのほとんどを担うのが子供にとって望ましいって、どっかでそう決めつけてないですか?
はい。
私も本音はそう思い続けてきた人間
それが、当たり前の世界だと
よく子連れママ同士お茶したり、公園で子供を遊ばせたりの風景はよく見るが
子連れパパ同士は見ない(私の周りでは)
妻を亡くして恭平は、はじめて子育てや家事を妻に丸投げだったことに気付く
そう思えるようになったのも、章吾と生活を共にして
彼が子供に対しこまやな愛情や気遣いを目にしたから
元保育士だけあって章吾は、子どもの扱いが慣れているし、とても家庭的
恭平は章吾と同居するようになり、考え方が少しずつ変わっていく
章吾の家族関係…いろいろ
子持ち男同士の同居、初めてのパターンで新鮮でした
これは、一方が家庭的であったから出来た事かもね
本書は、何日前の新聞の書評に載ってました