八月の母
早見 和真
うだるような暑さだった八月。
あの日、あの団地の一室で何が起きたのか。
執着、嫉妬、怒り、焦り…
人間の内に秘められた負の感情が一気にむき出しになっていく。
強烈な愛と憎しみで結ばれた母と娘の長く狂おしい物語。
愛媛県伊予市。
事件は起きる。
人間の人格は生まれたときに決定づけられているのか
それとも育った環境か。
私は絶対育った環境100%だと思う
厳格な実父が病気死し、母は小学生の美智子をおいて
男の元に走ろうとしていた
美智子は母に必死でついて行く。
そこは堕落した母、義父の性的虐待
美智子はエリカをエリカは陽向を産む
エリカの人生、幸せをつかもうとしても
するりといつの間かエリカの手から逃げていく
後半、目を背けたくなる場面も多々ある
この本を読むと逆に
家族、子供にとって母親の役割はなんて重要なんだろ
今更ながら思ってしまう
身体は大人でも心は子供のまま
この本は読み始めたら、次の場面が気になって
一気に読んでしまった
2度と起きて欲しくない事件
そして辛くて2度目再読は、今は無理。