デンジャラス
桐野 夏生
日本文学史上もっとも貪欲で危険な文豪、谷崎潤一郎
君臨する男。
寵愛される女たち。 ー帯よりー
谷崎潤一郎の3番目の妻松子、そのすぐ下の妹重子
重子の義理の息子の嫁、千萬子
その他数名の女中。
文豪、谷崎家は男性は谷崎潤一郎一人で、あとは女達
細雪のモデルとも言われるのが重子だそうだ。
女性は誰も主人公になりたがる
いやいや、自分中心に考える人が多いし
皆自分が主人公だと思っている
谷崎潤一郎が生存した時代、彼の周りには個性的な女性が多い
この本の主は重子から目線である
姉の夫である谷崎潤一郎、彼女から見るととても魅力的。
その有り余る文才おかげで多勢ので家族の面倒をみれる
人を観察し、心の中まで、時にはその裏側まで、その上先読みもする
側にこういう人が居ると怖い
晩年、年老いては義理の息子の若い嫁に執着し、手紙のやり取りして、新しい情報を得る
身体は老いても、情報は新しいものを得たい
確かにそれは大事な事だと思う