砂嵐に星屑
一穂 ミチ
大阪の一見華やかなテレビ局。
そこで働く
真面目で不器用な人たちの物語。
自分で自分に星をあげよう。
4つの短編で、人物名が共通して出てくる場面もあり
私は最初の"資料室の幽霊"が良かった
上司と不倫していた美人アナウンサー
不倫が社内でバレて、東京に移動させられる
この度10年振りに大阪に戻る
その不倫相手の上司が最近病気で亡くなり、資料室に彼が出るらしい…
彼女には上司の幽霊が見える
だけど幽霊の上司からは誰も見えてないらしい
…?… なに?…
生意気な後輩とのやり取りも面白い
「おい、あれ、どこへやった。
それが彼の口ぐせ 

何かを探しに資料室に来ているのか?
長年勤め上げてきた職場、まだまだ未練はあるのか
誰かを恨んで出てきた訳でもないし
いやいや、彼は不倫相手の彼女の事がやはり気になっていたのだ
それにしても、病気でガリガリに痩せ、鼻からチューブで酸素ボンベをガラガラ引き…って、怖いけど笑える
でもどうせ出るならもっと若い彼を見たかったよね