骨を弔う

宇佐美まこと





骨格標本が発掘された、という新聞記事がすべての始まりだった。

30年前、小学生だった男女5人の記憶が、

そして人生が、震え始める。




宇佐美まことさんのミステリーが止まらない。

こちらは2018年発行されたもの

とにかく文句なしに面白い!

幼馴染の男女5人が、秘密に理科室の骨格標本を埋めに行く
それが、30年後に地方町開発で掘り返され、遺骨が出たと大騒ぎになった。
その後調べると、それが骨格標本である事がわかった
だが、誰がなぜこんな場所に埋めたかは不明と新聞に載った。


そこからお話は始まる。

そのお骨を埋めた場所が、今発見された場所と違うのでは?と、違和感を持ち、幼馴染に会いに行く。

5人それぞれのその後、30年経った仲間達に会いに行く。

ミステリーなのでこの先は控えますが、
最後迄ハラハラします。
そして、最後は笑顔になれ、モヤモヤ感が
吹っ飛びますダッシュ

幼馴染っていい
だけど、ある時を境にして、連絡が途切れる事がある
学校が違ったり、社会に出て忙しくなったり、
結婚して子育て生活で時間がなくなったり、
環境が変わる度に離れてしまう。

そしてお互いの気持ちも自然と離れてしまう。

だけど、何年後に再会すると、今迄合わなかった時間が縮まる。


そして最後に出てくる言葉
「真実が人を助けるとは限らん」
そういう場面、そういう事もあるのかもしれません。