ザリガニの鳴くところ


     ディーリア. オーエンズ




場所はノース、カロライナ州の湿地帯
時は1969年その場所で男の死体が発見されるところから始まる

疑惑は"湿地の少女"と呼ばれカイアに向けられる



そこは貧乏白人が住むと噂される湿地帯

働きもせず浴びる程酒を飲み、家族に暴力を振う父親

カイアの兄弟、兄、姉達は次々に家を離れていく

そして母も…優しかった兄も…

この湿地帯、とても自然豊かで動物、植物、昆虫、鳥の囀りが聴こえてきそう

(そう、いつしか私も自然の中にいる様な錯覚になる)

カイアはひとりぼっちになり、ある日テイトと言う親切な少年と知り合う

が、その彼も大学進学でカイアの元を去る


どうしてカイアばかりに不幸が…えーん
黒人差別、貧富の差も強く残っているこの時代のアメ
リカ

「湿地の少女」と呼ばれてたカイアは美しく成長する

そしてある日湿地帯で男の死体が発見される


この本を読んでいて、壮大な自然界湿地草原に立っている気になる
正直虫類とかは嫌いだけど…

人に裏切られ傷ついたたカイアに湿地帯は大地の母であった

裁判の場面も素晴らしく表現され
最後まで目が離せない、素晴らしい作品でした

アメリカで一番で売れてると言う
“ザリガニの鳴くところ"

心に身に沁みました