星落ちて、なお
澤田瞳子
画鬼、河鍋暁斎を父に持った
娘、暁翠の数奇な人生とはー。
気鋭の歴史時代作家、澤田瞳子の極上の人間ドラマ
卓越した絵画技術を持ち、激動する時代の中で伝統的な花鳥画・山水画・歴史画から、浮世絵や風刺画、戯画まであらゆる画題を描き尽くし、幕末~明治中期にかけて活躍した天才絵師・河鍋暁斎。
和楽web編集部より
河鍋暁斎は天才過ぎる
その人の子となるとよ(暁翠)、父の暁斎が亡くなった後
父の影、暁斎を超えられない自分に苛立つ
時代も明治から大正と人々の画風の好みも変わる
江戸時代隆盛だった狩野派
時代が変わり浮世絵から西洋画へと
とよの腹違いの兄、暁斎の影を追いつつ病に倒れる
偉大な父暁斎
5歳の頃から絵筆を握らせ、父を師とし、墨の繋がりしかないと思ってた、とよ。
亡くなった兄は、暁斎に桃もうと足掻き、悶え、その苦しみすらを喜びとして死んで行った。
とよは気付く
絵を通しての人の繋がり、喜びを。
鬼才暁斎が、絵を通して伝えてたかった事を。
その時代、一時人々の関心から外れた浮世絵だけど、また時代が変われば、狩野派の絵師達の素晴らしさは、私達の心や目に残る。
残してくれた有難さに感謝。
とよを取り巻く芯の強い人々の生き様にも、心惹かれる
装画 河鍋暁翠「五節句之内 文月」
昨日作った物
にぎやか過ぎて…
刺繍と畳ヘリとのコラボバック。
デイサービスに行く事になった実家母に。