直木賞   "心淋し川"   西條奈加


受賞作はいつも気になるので読む
特に直木賞はいつも気になる照れドキドキ

今回は読み応えありありの時代小説

私が若かりし頃は時代小説が苦手で、避けてた
読まず嫌いな所もあったかも…

それが一旦ハマると時代小説の虜になってしまったドキドキ
まわりくどい武士言葉、古臭い行事、習慣、、、
最初は面倒くさいえーん💦
なあ〜んて思ってた事が、
いつしかとても丁寧な生き方、暮らしに思える

そこには義理人情があり
現在の世界には無い大切な繋がりを感じる

さてこの物語は短編になってるが、場所は江戸の片隅
小さなどぶ川沿いに建ち並ぶ古い長屋
人生という川のどん詰まりでもがいている住民

懸命に生を紡ぐ人々の切なる願いが胸に沁みる

と、帯に書いてある


短編にはなっているが、全体を通して差配の茂十が常に出てくる
彼の優しい人柄を通して、最後に辛い人生がみえる

これは最後まで読まなければわからない