昨日は近くのスーパーマーケットで冬瓜(トウガン)を買って来て、煮て食べたよ。
もちろん、片栗粉をたっぷりとまぶしてね。
ところで、冬瓜は夏が旬なのに、名前が冬の瓜なのはなぜなんだろう?
調べて見たよ。
そのまま冷暗所で保存しておけば、冬までもつことから、漢字では「冬瓜」(とうが)と記すようになったと言われているんだそうな。
それが訛って「トウガン」になったんだね。
冷暗所に保存すれば、翌年の3月ころまではもつそうな。
原産地は、インドといわれており、日本には平安時代の書物「本草和名」に記載それているほど古くから親しまれてきた野菜なんだね。
薬効もあると言われているね。
余分なナトリウムを排出して血圧を正常に保つ働きをするカリウムを多く含んでいて、腎臓で老廃物の排出を促す作用もあるので、むくみの解消や高血圧に効果があるそうな。
肌の健康維持に役立つビタミンCも含まれているよ。
乾燥した種には便秘解消や利尿、鎮咳作用があるといわれている。
世界三大伝統医学の1つであるインドのアーユルヴェーダでは、「気を下ろす作用がある」とされ、咳止めや解熱に用いられているよ。
冬瓜と夕顔とは、その区別が良くわからなかったが、大きく分けて4つの違いがあるんだね。
それを書き出してみよう。
1. 皮の色 冬瓜:緑 夕顔:黄緑
2. 花の色 冬瓜:黄色 夕顔:白
3. 硬さ 冬瓜:硬め 夕顔:柔らかめ
4. 断面 種の周りに空洞あり 夕顔:空洞なし
干瓢(かんぴょう)の原料は夕顔なんだね。
種子取り用に完熟期まで置いて、果肉が硬くなった夕顔は炭入れ、火鉢、花器、玩具の面など農村工芸の材料とされて、栃木県の名産になっているね。
『源氏物語』にも夕顔は登場するね。
父は三位中将だ。
頭中将の愛を受けて女児(後の 玉鬘 たまかつら )を生むが、頭中将の北の方に追い出された。
五条に仮住いしている時に、垣根に咲く夕顔の花の縁で、通りすがりの光源氏に見いだされ、関係をもつんだ。
可哀そうに、若死にしたね。
夕顔の花のような、目立たない清楚な感じの女性だったんだろうかね。