お前さんたち、ニッポヌードルという言葉をご存じかな?
1950年代に進駐軍(この言葉を知らない人も居るだろうな) の間ではやったもので、日本の文字を絵に見立てて遊ぶのじゃよ。
どうやら、日本の漢字やかな文字は、進駐軍の兵士たちには絵に見えたらしい。
ニッポヌードル(Nipponoodle)とは、Nippon と、Doodle(落書き)の合成語じゃ。
麺の “noodle” とは関係ないよ。
例えば「映」 という文字は
”Man shoveling coal into a furnace (溶鉱炉にシャベルで石炭を入れている男)”。
左側の偏が炉の石炭投入口で、右の旁がシャベルを水平に構えた男だよ。
「点」 は、
”Fired up boiler(火にかけた湯沸かし)”。
確かに下から炎が出ていて、ヤカンが熱くなっているね。
「食」は 、
"Woman reading under a hair drier (ヘアドライヤーに入って本を読んでいる女)”。
ヘアドライヤーは、最近家庭では見かけなくなった、いわゆるお釜型のものだよ。
わずか26文字しかないアルファベットと違って、膨大な数の文字を平気で使いこなしている漢字圏の人を見た進駐軍の兵士たちは、驚くとともに、漢字を独特の見方で見ようとしたのだろうね。
この続きは、また明日!