わしらの町内には、高齢者の集いとして「ラベンダーの会」が設置されているよ。

「シニア」とか、「高齢」とか、当事者にとって何となく不満を抱かせる命名を避けて、ラベンダーとしたのは良かったね。

爽やかな薄紫色の花は、ひまわりやバラと違って、派手さは無いが、みんなで集まって仲良く咲いているよね。

 

このラベンダーの会では、定期的に種々の催し物を楽しんでいるが、先週は「クラウン」の「ロネとジージ」を楽しんだよ。

 

クラウンと言っても、車のクラウンや王冠  (Crown) とは違うよ。

clownと書いて、フランスで生まれたピエロ (pierrot) や中世ヨーロッパの宮廷道化師ジェスター (jester) と共に、滑稽な格好や言動などをして他人を楽しませる道化師なんだよ。

 

ピエロは、一見コミカルな外見に反して、内面には哀愁や孤独感を秘めており、笑いを提供する一方で、その表情や演技から人間の悲しみや痛みをも表現する芸術家なんだね。

 

ジェスターは、中世ヨーロッパの宮廷で、主に王や貴族を楽しませるため活動していた道化師で、風刺的なジョークや歌、ダンスを通じて、権力者への批判を表現することが許されていたそうな。

 

一方、クラウンは、古代エジプトが起源で、明るい性格と派手な衣装が特徴的で主に、サーカスなどで見ることができる道化師だよ。

観客を楽しませることを目的として、ジャグリング、バルーンアート、ミミクリーなど、さまざまな技術を持っているよ。

 

今回来てくれたのはクラウンの「ロネとジージ」だった。

朝日新聞の 2023年9月2日のbe に、この RONE & Gigiが紹介されている。

女性二人のコンビで、パントマイムやジャグリング、観衆を舞台に呼んでのやりとりなどで1時間があっという間に過ぎたよ。

わしも舞台に呼ばれて、相手をさせられたが、楽しかったよ。

ラスベガスでは何度かクラウンショーを見たが、数百人の観衆を前にした演技と、今回のように高々30人の観衆とでは、当然ながら演出が全く違うのだろうね。

二人は、モンテカルロ国際クラウンフェスティバル銀賞にクラウンズ・インターナショナル最優秀賞など、海外で数々の国際的な賞を貰っている芸は、ラスベガスの舞台でも十分に通用するだろうね。

一回見たら、1年長生きできると言われたが、毎日見てたら、死なないのかな?

 

ところで、Gigi は、レスリー・キャロンが主演した映画  "Gigi" が知られているよね。

"Rone" は英語で雨樋だが、何か関係があるのかな?