今の子供たちは、受験勉強に費やす時間が多くて、遊ぶ時間など殆ど無いのかな?

遊ぶと言っても、身体を動かす遊びは殆ど無いのじゃないかな。

 

友達が何人か遊びに来て、子供部屋の中で、それぞれ勝手にスマホでゲームをして遊んでいるという漫画を見たことがあるが、現実にもありそうだね。

 

昔は野原があって、男の子たちは野球、女の子たちは毬つきやゴム跳びなどをして遊んだもんじゃよ。

 

今は野原が少なくなり、公園には「球技禁止」の看板が出ている。

 

身体だけは大きくなっているようだが、今の子供たちを見るとブロイラーを連想するね。

 

手鞠をつく時には、手鞠歌に合わせてついたものじゃが、全国各地に特有の手鞠歌があるんだね。

意味不明のものも、かなり多いようじゃよ。

 

「いちりとら」という歌もあったね。

九州が発祥地だという説もあるようだ。

 

♪いちりとら らいとらいとせ しんがらほっけきょ 夢の国♪

 

と続き、2番は

 

♪にりとら…♪

 

3番は

 

♪さんりとら…♪

 

と続くようじゃが、

 

長崎県では、

 

♪いちにとらん らんとらんとせ ちんがらほけきょ うめのはな♪

 

鹿児島県大隅地方では、

 

♪いちりっとらん いっかげっこし チンガラホケキョの たかちおや チョンガメ♪

 

一気に北上して山形県では、

 

♪いちりっとららら らっきょうくってししし しんぐらがってきゃっきゃっきゃ キャベツでホイ♪

 

と歌うらしいね。

 

わしが育った秋田の県央部では、

 

♪いちりっとら らっきょげっこし しんだらほけきょの とのちほよ おんぶ♪

 

と言って毬を背中におんぶしたよ。

「とのちほよ」の部分は「たかちほよ」と歌うこともあったように記憶しておる。

 

この歌のルーツが、遠く宮崎県の高千穂の峰にまで到達することを示しているのかも知れないね。