今日から5月だね。
巷はゴールデンウィークとかで、賑わっているようだが、わしら隠居の身には関係ないことじゃよ。
4月から真夏日になった地域が多いが、今年の夏はどれだけ暑くなることやら、心配だね。
ところで、通りがかりのレストランのショーウィンドウに、「タコライス」と「ガパオライス」が仲良く並んで展示してあったよ。
一見、何となく似ているような感じがしたね。
この日は、野菜天蕎麦を食べた後だったので、今度来た時に食べて見ようと思ったが、まずこれらの料理について調べて見たよ。
「タコライス」は、 “tacos” + “rice” の和製英語なんだね。
「タコ」は、メキシコ料理などの軽食で、その複数掲形が「タコス」なんだ。
調べて見たら、「タコライス」は「沖縄料理の一つで、タコスの具材であるひき肉と、チーズレタスなどをご飯の上に乗せて、サルサソースで味付けしたもの」なんだそうな。
ドライカレーのような雰囲気があり、サルサソースがない場合は、ケチャップで代用されることもあるとの事じゃよ。
サルサとはスペイン語で「ソース」一般を意味する言葉なんだね。
例えば醤油はスペイン語でサルサ・デ・ソヤ(salsa de soya)つまり「大豆のソース」なんだ。
すると、「サルサソース」は「ソースソース」ということになるね。
まぁ、いいか。
「タコライス」の「タコ」は8本足のタコとは関係なかったんだよ。
「タコライス」が生まれたのは1984年、沖縄の米軍基地「キャンプハンセン」のゲート前に店舗があった金武町の飲食店『パーラー千里』で、創業者の儀保松三さんが考案したものなんだ。
米兵が安価でたらふく食べられる料理として提供したのが始まりなんだね。
沖縄では定番料理となっていて、今では学校給食にもなっているそうな。
「ガパオライス」は、「タイ料理の一つで、ガパオの炒め物にご飯を添えたもの」なんだよ。
「ガパオ」というのは、タイの香草のことを意味する言葉なんだ。
この「ガパオ」と、豚肉や鶏肉、ニンニクなどを炒めて作った炒め物は、「パットガパオ」という料理名で、タイレストランでは単品で注文することもできるんだ。
この「パットガパオ」にご飯と目玉焼きなどを添えた料理が「ガパオライス」なんじゃよ。
醤油や魚醤、オイスターソース、唐辛子などを調味料として使って食べるそうな。
「タコライス」と「ガパオライス」、どちらも、ご飯の上に、ひき肉料理が乗っているという共通点があるんじゃが、「タコライス」はタコスの具材が乗っているのに対して、「ガパオライス」はガパオという香草とひき肉を炒めたものが乗っているという違いがあるんだよ。
「タコライス」は沖縄料理なのに対して、「ガパオライス」はタイ料理という違いもあるんだね。
まぁ、どっちも美味しそうなエスニック料理だから、今度食べてみよう。
どっちから、食べようかな・・・