コロナが一向に下火にならないうちに、ウクライナやガザ地区の問題が世界を揺るがしている。

まったく枕を高くして眠れる日は、いつになったらやって来るんだろうかね。

ところで、今日は英語について話をしよう。

英語と一口に言っても、言葉は生き物だから、時とともに変化するよネ。
昔、日本ではイギリス英語を教えていたが、最近はアメリカ英語が多いようだね。 

これも進駐軍の影響かな・・・


イギリス英語と言っても、地方によって方言があるし、フランスなどからの影響で変化したものもある。


有名な方言として、ロンドン訛り、いわゆるコックニーがあるね。
わしの大好きなオードリー・ヘップバーン主演の「マイ・フェアレディー」の中で歌われる

"The rain in Spain stays mainly in the plain"

は、ロンドンっ子に読ませると

「ザ・ライン・イン・スパイン・スタイズ・マインリー・イン・ザ・プライン」

となる。

余談だが、お前さん、「ヘボン博士」をご存知かな? 

ヘボン式ローマ字の考案者だよ。
この「ヘボン」と「ヘップバーン」は、同じHepburnであることを知っていたかね?

すまんすまん、つい逸れてしまった。


以前、わしの友達がロンドンに行った時に、ある店を訪れようとしたが、場所がわからない。

地図を広げて、知り合いのロンドンっ子に聞いたら、

「あぁ、そりゃあ、『アイの3』だよ」

と教えてくれた。

その地図を頼りに「I-3」のブロックに言ったが、全く見当たらない。

別の人に聞いて、それが「A-3」ブロックだったことが分かった、と言っていた。

わしの友達の英国人と米国人と一緒に飲んだ時に、アメリカ英語とイギリス英語の違いの話が出た。 
両者の違いはたくさんある中で、昇降機を何と呼ぶかというと、アメリカはエレベーター (elevator) イギリスはリフト (lift) と呼ぶことは知っているよネ。

日本では、人間が乗る昇降機は「エレベーター」で、「リフト」というとスキー場などにある腰かけて乗るケーブル輸送機、いわゆる「チェアリフト」か、

工場などで使う荷物専用の昇降機

 

を指すよね。


ここで、イギリスの友人が、

 

「『リフト』には、"Lift-up",  "Lift-down" という風に、上りにも下りにも使えるが、『エレベーション』は上昇という意味で、下降の意味はない。アメリカの昇降機は昇だけで、下りはないのかい?」

 

と言って、アメリカの友人を含めて全員が大笑いしたことがあったよ。