研修生最後の日(下) | フーテンの横チン

研修生最後の日(下)


2016・6・26~愛媛・砥部町~
 全力少年ならぬ、全力少女だった。午後のライブ2部。オーディションを受けるため、1部のライブを欠席していた萌景も出演した。スタートは「オレンジモンスター」。ステージを盛り上げるためには最高の曲だ。テンションが下がっていた自分も一気にヒートアップ。そりゃそうだ。萌景の笑顔をたくさん見られるんだからね。

 この日の萌景は七変化だった。オーディション参加前は黄色のリボンがついたカチューシャを着け、ゆるキャラショーの時にはキャンディの髪飾りをしていた。そして、このライブでは白いリボンをつけていた。上半分の髪を後ろでくくっているからハーフポニーっていうんだろうか?よく分からないけど、ちょっぴり大人っぽい雰囲気が漂っていた。

 「オレンジモンスター」のニューバージョンの振り付けは以前のものよりもダンスが大きくなっているし、パワフルだから、とても絵になる。いつも元気いっぱいに踊る萌景だから、より一層楽しんでいるように感じられる。

 オーディションとはいえ、1部のライブに出演できなかったのは残念だったに違いない。だから、このステージでは2ステージ分の笑顔がはじけまくっているように感じた。モンスターポーズでほほえむ萌景。とてもキラキラ輝いていた。

 研修生のあみちゃんと萌景は曲によって出たり入ったりしていたが「恋の魔法」は研修生グループ・Angeでダンスした。萌景が実力でマイクを勝ち取った曲でもあり、自分の大好きな曲。ちょっぴりおどけるような表情を見ていると、自然と気分が高揚するよね。

 「とっておきのプレゼント 幸せの魔法と 夢をかなえるスマイル♪」。サビ前のダンスはとても絵になるから、写真を撮る身としてはありがたい。もちろん、本当に楽しそうに踊る萌景の笑顔があるからこそ。シャッターの押しがいがある。

 オーディションから戻ってきた際、レギュラー昇格発表時の写真をプレゼントした。3枚でワンセット。自分の泣き顔を見て「恥ずかしい」って言っていたけど、うれし涙なんだからいいじゃん。飾ってくれたらいいなあ。レギュラーに上がれないっていう悩みのひとつから解放されて、ステージ上でも本当の笑顔が戻ってきた。本当にうれしい。

 アンコールに応えて再びステージに上がったメンバー。「君☆好き」から始まったのだが、背中を向けた萌景が輪の中心にいた。つまり、センターポジションにいたのだ。体調不良だったのか、きよらがアンコールに出てこなかった。きよらが入るセンターポジションに急きょ代役として入ったのか?それとも初めからこの位置だったのか??

 どちらが正解なのかは分からないけれど、真ん中に入った萌景はめっちゃ笑っていた。アンコールでは、Angeのメンバーもステージ上に。萌景もその1人だけど、やっぱり自分にとっては別格なんだよね。パワフルで大胆な振り付けも好きだけど、こんなキュートなダンスも好き。萌景の笑顔がかわいらしさを増幅させるからね。

 いつも体いっぱいを使って全力で踊るきよら、日本舞踊の経験者らしく、きれいなダンスをこなすSACKY、ダンス経験を存分に発揮するパワフルな莉緒…。見せるものはメンバーそれぞれ違うけれど、やっぱり萌景のダンスが一番好きだな。うまく言葉では表現できないけれど、見ているだけで元気とパワーをもらえる気がするからだ。

 愛の葉に加入前、萌景にはダンス経験はない。先輩たちのようなアドバンテージはなかったけれど、彼女たちにはない「萌景スマイル」という最強の武器があった。誰にもマネのできない笑顔に魅了されて、自分は萌景推しになったんだからね。最初のころは正直、ダメだなって思った歌も本当にうまくなった。努力のたまものだなって思った。

 「虹色マジック」と合わせてアンコール2曲を歌い上げ、ステージが終わった。最後の「愛するあなたの葉っぱ役…」のコールの際、萌景が反対方向に首をかしげて、美紀ちゃんと頭がゴッツンコしそうになった。まあ、これもご愛きょう。萌景の120%のパフォーマンスを見られて大満足だ。

 ライブ後には、6月22日に17歳の誕生日を迎えた愛美ちゃんのプチ生誕祭が催された。研修生のため、通常の生誕祭はできないけれど、愛美推しのファンと運営、メンバーの協力もあって開催の運びとなった。萌景もほぼ同期のよきライバルの誕生日をうれしそうに祝福していた。いっしょに写る2人はともに、とてもいい笑顔をしていた。

 約11カ月間の研修生を経て、萌景は7月から晴れてレギュラーとなる。同時に、イメージカラーが与えられることになる。卒業した咲葉良がつけていた黄色を狙っているみたいだけど、さて何色になるのか?とても、とても楽しみだ。いずれにしても、自分はこれまで通り、萌景を応援していくことに変わりない。いい意味でリラックスして、レギュラー初ステージに上がってほしいなあ。