厄落としの効果てき面!? | フーテンの横チン

厄落としの効果てき面!?


2016・4・17~愛媛・宇和島市~
 うれしい一日だった。松山市から車で約3時間。海岸線にある遊子にやってきた。段畑で育った水荷浦ばれいしょの収穫を祝う「ふる里だんだん祭り」。この日は美紀ちゃん、理梨花、そして萌景の3人が出演した。テレビ愛媛の情報番組「つながるワイド ほ~なん。」の収録も兼ねているようだ。農業に関連する祭りとあって、3人ともいつものつなぎで登場。うん、いい感じ。萌景は前日16日にプレゼントしたアイスの髪飾りを2日連続でつけてくれていた。朝から、テンションが上がったぞ!

 3人にブースで会う前、段畑にひと登りしてきた。この段畑を訪れるのは仕事で来たのを含めれば、今回で3回目。石でできた階段を上がって一番上にたどり着くと、段畑とその向こうに広がる宇和海を一望することができる。少し風も吹いていて、とても気持ちいい。よく見ると、段畑はとても急斜面なんだよね。一歩間違えたら…。そんな危険と隣合わせの場所で作業をする方たちのことがすごいって思った。

 ここまで来たら、あれを探さなきゃ。もちろん「ほ~なん。FARM」のことだ。前回、1月に訪れた時の記憶をたどった。確か、あの辺だったような…。その場所に行ってみたが、看板がなかった。どこだ~?短い足で踏ん張りながら、あちこち探した末、かなり上の段畑で発見。位置が変わっていた。すでに収穫が終わっているため、ただの土状態だったが、同番組の出演者で漫画家・和田ラヂヲさんが描いた看板を見て、なんだか懐かしさが甦ってきた。

 さあ、お祭りがスタート。段畑をバックに、開会式があった。3人は1月の同番組の収録で段畑を訪れ、ばれいしょの芽だし作業などをしていることから、今イベントの参加になったんだろうね。背中越しにメンバーを見ていた。すそをまくって、足首を出している。ライブの時にはヒールの高い靴を履いているから大きく感じるが、この日はみんなベタ靴。萌景いわく、身長は「150ちょい」だから、とてもかわいらしく見えた。

 愛の葉&ほ~なん。の合同ブースの机には、袋に入ったばれいしょが置かれていた。「ほ~なん。FARM」で採れたばかりのものを無料配布という。HPで事前に告知があったから、絶対に萌景からもらうと心に決めていた。午前11時すぎになると、出演者の近藤誠二さん、櫻本アナとメンバーが「みなさ~ん、じゃがいもを無料配布しま~す」と呼び込みの掛け声だ。

 その声を聞いて、来場者がいっせいに集まり始めた。まあ、急がないでも、もらえるっしょ。そんな余裕をこいて、写真を撮っていたのが間違いだった。予想以上に殺到し、1分後には「終了で~す!」。えっ、マジか…。オレ、もらっていない…。あとで聞いたら、約40袋だったそう。それを聞いていたら、真っ先に萌景から受け取っていたのに…。カレーにしようかな。ふかしてみようかな…。いろいろとメニューを考えていただけに、ショックが大きかった。

 今冬の雪の影響で、収穫量は昨年の約3分の1と不作だったそう。そのため、販売用で用意されたのもわずか500箱。その意味で、今季のばれいしょは貴重だったのだ。その事実をニュースで知っていただけに、萌景からもらえず、落ち込んだ。萌景にじゃがいもを持ってもらってパシャリ。大好きな子の笑顔を見て、ちょっぴり元気が出てきた。まあ、考えてもしょうがない。キッチンカ―で販売されていた「じゃがいもアイス」を購入。水荷浦ばれいしょを使用したものだ。ひと口含むと、ばれいしょの濃厚な味が広がる。めっちゃ、うまかった。

午後からは、宇和島水産高校のフィッシュガールによる解体ショーがあった。まな板の上に置かれた魚を見て、おやっ?小さいと思った。この日の魚はブリだった。これまで、彼女たちの解体ショーを数回見たことがあるが、魚はマグロ。遊子はブリの養殖でも知られているから、地域ならではのチョイスなんだろうね。フィッシュガールがかしらを切り落とし、上に掲げると、大きな拍手が送られた。

 ショーが終わると、来場者にブリの切り身の試食がふるまわれた。自分も並んで、いただいた。身が引き締まっていて、めちゃうまだった。そう言えば、ブリはそのまま焼いたり、照り焼きなどにしてよく食べているけど、刺身は久しぶりだった。あまっていたので、おかわりをもらった。やっぱり、めちゃうま。その光景を見ていた美紀ちゃんと理梨花も並んで試食を食べていた。

 別の作業をしていた萌景も2人に声を掛けられて、櫻本アナとともに試食ブースへ。お昼ごはんを食べているはずだけど、またおなかが空いたのかな?ブリの切り身を見て、めっちゃいい笑顔を浮かべていた。テレビカメラの前で、しょうゆをつけて、ひと口で食べた。

 予想以上のうまさだったのか、さらにめっちゃいい笑顔になった。萌景~、うまいやろ~?声をかけると「うん、ぷりぷりしていて、おいしかった~」。うれしそうだった。自分は昼ごはんに鯛のカツバーガーを食べていた。まさに遊子の海の幸づくし。じゃがいもアイスも食べたし、満足じゃ。

 でも、楽しみはまだ残っていた。ブースに戻った萌景と櫻本アナが何やら、ふかしたばれいしょとバターを切って、小さな皿に分けていた。そう、じゃがバターだ。来場者にふるまわれるという。やったー!食べられないと思っていたから、うれしさが倍増した。

 黙々とじゃがバターをつくっている萌景をしばらく見ていた。テレビカメラの前でも、まったく緊張していないように思える。まあ、いつも多くのファンの前で歌って踊っているからね。これまでも、収録はもちろん、生放送にも出ている。いい意味で慣れもあるんだろうね。14歳の推しがとても頼もしく映った。

 準備ができたみたいだ。美紀ちゃんと理梨花、近藤さんの3人が、じゃがバターを配り始めた。今度はちゃんともらうぞ!列に並んで、美紀ちゃんからもらった。バターをじゃがいもの上にのせてパクリ。う~ん、ホクホクしていて、おいしい。普通のじゃがいもよりはみずみずしいのかな?

 用意したものを配り終わると、今度は3人がまな板の前へ。美紀ちゃんがナイフを握って、じゃがいもを切り始めた。その光景を撮っていると、美紀ちゃんが「撮るな~!料理ができないのがバレてしまう~」と叫んだ。確かに、ナイフの扱い方が危なっかしいな…。理梨花と萌景も、ちょっぴり心配そうに?見ていた。

 すべてを配り終わった後、お待ちかねの餅まきが始まった。あれっ、いつもなら、まいている側のメンバーが、この日は来場者のなかにいた。珍しい。みんな、ビニール袋を持って待ち構えていた。でも、なんだか遠慮している感じだった。

 3人とも後ろのほうにいて、あんまり拾えていないようす。でも、周りからお菓子や餅をもらったみたいで、萌景たちは大喜びだ。自分も写真を撮りながら2個ゲットしたので、萌景の袋に入れた。「ありがとう!」。いえいえ~。お安いご用ですよ~。

 最後はばれいしょの重量当てコンテスト。午前中に投票していた。ばれいしょが3つのカゴに入っていて、それぞれを当てるというもの。つまり、当たるチャンスが3回あるってことだ。1番重かったものと2番目は外れた。う~ん、けっこう悩んで予想したけど、思った以上に軽かったのか…。残りはあとひとつ。「8・9㌔です!」。ん?なんか、書いた覚えのある数字だった。もしかして…?
 「正解者は横山裕一さん!」。やっぱり!!やった~!!!ちょうど、愛の葉のブースのところで聞いていて、萌景たちの前でガッツポーズをしてしまった。下の名前を間違った読み方で呼ばれたけど、そんなことはどうでもいい。当たったことの喜びのほうがはるかに上回った。段ボールに入ったばれいしょを抱えて戻ると「横チン、やったやん!」。美紀ちゃんたちが祝福してくれた。萌景も笑っていた。

 実は、朝からツイていなかった。いつもお世話になっている先輩カメラマンの車の中でコーヒーをジーパンの上にこぼしてしまった。それも、股間のあたり一面に…。コンビニのトイレで必死に拭いたが、まさにおもらし状態…。「厄落としと思ったらいいですよ」。先輩カメラマンに言われたが「ほ~なん。FARM」のばれいしょをもらいそびれるし…。全然、厄落としじゃないやん。そう思っていたが、最後の最後でツキが回ってきた。

 じゃがいもは大好きだから、いくらあってもうれしい。カレーにしようかなあ。ポテトサラダもいいなあ。でも、1人で8・9㌔も食べられないから、先輩カメラマンと萌景におすそわけした。早朝6時出発だったけど、本当に来てよかった。最後に、段畑をバックに萌景に写真を撮らせてもらった。コーヒーで厄落とし。その効果はてき面だったわけだが、ばれいしょをゲットしたことよりも、萌景の元気な姿を見られたことのほうがうれしかった。