大切なふたりの畑
2016・4・9~愛媛・松山市~
行ってよかった。愛の葉メンバーとの限定交流イベント「ふたりの畑」がえのはうすであった。2月にあったニューシングル「モノクロ」のリリースイベントで、一度に10枚を購入した際に付いてきた特典。自分の好きなメンバーとの「畑」を持てるというものだった。自分は当然のことながら、推しの萌景で申し込んでいた。いつ開催されるのか、楽しみでしかたなかった。だから、待ちに待ったイベントだったのだ。
この日の参加メンバーはSACKY、美紀ちゃん、理梨花、Rio、そして萌景の5人。ファンは6人だったが、自分は萌景と1対1で作業することができた。プランターにベビーリーフの種を植えるというもの。まずはプランターに土を入れ、その上に種をまいていった。初めて種を見たが、ゴマ粒のように小さかった。萌景と2人で均等にまき、少しだけ土をかぶせた後、萌景がジョウロで水をまいてくれた。
一番楽しかったのは、プランターに立てるプレートをつくることだった。まずは用意された6枚のプレートを、ジャンケンで勝ったメンバーから選んでいった。萌景は3番目くらいに勝っただったかな。けっこう、きれいな板を選んでくれた。ひとつのテーブルにメンバーとファンが座って、それぞれが好きなものを描き始めた。かなりキュウキュウだったが、なんとかみんな座れた。右隣に萌景が座っている。柄にもなく、緊張している自分がいた。
「名前はどうする~?」。萌景が聞いてきた。ふたりの畑の名前をどうするかだな…。周りを見ると、けっこうカッコいい名前をつけていた。う~ん、どうしよう…。そうだ、萌チンでいいやん。そう言うと「え~、やだよ~」と拒否された。お~い、リリイベの時に申し込みをする際、萌景が考えてくれた名前なんですけど…。普通に名前を書こうよ。萌景は右下に黄色のマジックで「ほのか」と書き始めた。そして、青色で縁取り。だから、自分は左上に「横チン」と青色で書いて、黄色で縁取った。
名前だけじゃさみしいから、絵を描こう。萌景がニコチャンマークを描いたので、自分はドラえもんを描いた。小学生時代から描き続けているから、かなり自信がある。見ていたSACKYが「うわあ、めっちゃレベル高い!」と褒めてくれた。いや~、それほどでも~。萌景がアンパンマンを描いた。これもうまい!「ドラミちゃん描いて」。う~ん、描いたことないな…。あっ、ちびまるこちゃんを描こう。「前髪はギザギザ」。アドバイスをもらいながら描くのは描いたが、まったく似ていない。萌景には「怖い…」と言われる始末。「これ、わらしちゃんに似ているやん。結果オーライ!」。そう言うと「全然、結果オーライじゃない」。そうかなあ、萌景に似ていると思うけどな…。
描いたプレートに割り箸を張りつけて、はいできあがり。さっそくプランターに差した。おお、けっこういい感じやん!ほかの5枚と比べても、上のほうの出来だと思った。自画自賛のプランターを萌景に持ってもらってパシャリ。めっちゃうれしかった。実は、申し込み書には、平日に種まきで、メンバーがいるかは分からない、という内容が書かれていた。えー、萌景とできないの~?つまんないな…。正直、ガッカリしていたのだが、結果的には大好きな子といっしょに種まきができて、ふたりの畑をつくることができた。
萌景とのプランターを植えられただけでも満足なのに、楽しみはまだまだあった。メンバーといっしょに昼ごはんを食べられるというのだ。入場の際「お弁当、どうします?メンバーといっしょに食べられますよ」と山下マネジャーの甘い誘惑。はい、注文します!簡単に誘われたww弁当が届くまで時間があったので、ゲームをすることになった。「フルーツバスケットしよう」と提案。いいねえ、となって、イス代わりのカゴを並べてスタートだ。
これまで、えのはうすでのイベントで何回かフルーツバスケットをしたことがあり、とても楽しかった。メンバーと競い合って、イスを奪い合う。これほど盛り上がることはないよね。3回、鬼になると、罰ゲーム。「●●のモノマネ」など、山下マネジャーがお題を出す流れで、ファンには自分の推しメンのモノマネという無茶振りもあっておもしろかった。
参加人数が少ないから、鬼になる確率も必然的に高まる。自分も2回、鬼になったが、なんとか耐えしのいでいた。まあ、鬼になってもよかったんだけどね~。そうこうするうちに、萌景が3回目の鬼になってしまった。罰ゲームは「全力で萌景ポーズで1周」というものだった。メンバー、ファンの目の前で、120%の萌景スマイルを見せて回った。どうしようか迷ったが、カメラを握って、萌景がやってくるのを待ち構えた。
!!!!!!!両の手のひらを広げた萌景がレンズに接近してきた。あまりにも近すぎて、ピントが合わなかった…。うー…。でも、ファインダー越しに、萌景の全力スマイルを見た。こんなめっちゃうれしそうな笑顔は久しぶりに見たな…。いつぶりだろうか?こんな表情をしてくれるなんて思わなかった。ああ、カメラを置いて、ちゃんと自分の肉眼で見ればよかった…。全力で後悔した。
盛り上がってきたところで、弁当がようやく到着。フルーツバスケットを終えて、手を洗って、みんながテーブルに座って、いただきます!弁当は、えのはうす近くにプレオープンしたレストラン「kominka」のシェフがつくってくれたもの。からあげ、エビチリ、サバなど、自分の好物ばかりだ。なかでも、ナスの漬物がうまかった。萌景って、嫌いなものはあるの?「ないよ~。何でも食べるよ」。そうか。食べざかりの14歳。いっぱい食べて、大きくなってほしいなあ。でも、自分より、身長が高くなるのだけはやめてください…ww
正直に言うと、このイベントに参加するかどうか、前日まで悩んでいた。我慢できずにイライラをぶつけて、萌景にひどいことをしてしまった。ちゃんと2人で話をして、仲直りはしたけれど、大人げない態度を取って傷つけてしまったことを反省するため、自主的に謹慎した。謹慎を解いた後も萌景と話をしてはいるものの、以前のように話すことができなくなった…。なんだろなあ、萌景を傷つけないように、傷つけないように…と、必要以上に言葉を選んで話している自分がいる。そして、萌景も以前のように心を開いて話してくれなくなったように感じる。
もちろん、自分が招いた結果であり、自業自得だ。そんなことは分かっている。そんな自分が嫌だったし、萌景もそんなファンとふれあっても楽しくないだろう。そう思って欠席することも考えた。でも、仮に欠席をしていたら、さらに萌景を傷つけることになっていた…。前回のイベント同様、思うようには話せなかった。でも、いっしょに土をさわって、ベビーリーフの種をまいて、2人でいろいろと考えながらプレートをつくって、楽しくフルーツバスケットをして、おいしい弁当を食べて、いつものようにチェキを撮ることがうれしかった。
めっちゃ楽しかった。ウソ偽りのない感想だった。来なかったら、絶対に後悔していた。お見送りの際、萌景は笑顔を見せてくれた。この笑顔を見たくて、イベントに来ている。レギュラーを目指して頑張っている姿を撮りたくて、カメラを握っている。ベビーリーフの収穫は約1カ月後という。芽を出し、葉を出すように、萌景と自分も以前のように話せるようになれるだろうか?自信はまったくないけれど、笑顔で手を振ってくれている萌景を見たら、まあなんとかなるかな、と前向きになれる自分もいた。肩ひじ張らず、頑張ろうかな。












