初めての食レポ&店内放送 | フーテンの横チン

初めての食レポ&店内放送


2015・11・1~愛媛・新居浜市~
 すべてが初々しかった。フジグラン新居浜で開催された地産地消フェア。愛の葉ガールズから、咲葉良、莉緒、ほのかの3人が出演した。午前の国体みきゃんとのゆるキャラショーが終わった後、研修生のほのかが食品レポートにチャレンジした。これまでも地産地消フェアのようなイベントには何度も出演しているが、食レポは初めてだった。

 「ゆるキャラショーが終わった後、咲葉良さんに『食レポ、行くよ』って言われたの。事前に何も聞いていなかったから、えーって。めっちゃ緊張した~」。終わったばかりのほのかは苦笑いしていた。考える余裕もなく、マイクを握ってスタート。県内から出店している各店のブースを回った。時々、言葉に詰まりながらも、商品の紹介をしたり、店員にインタビューしたり。最初はぎこちない笑顔だったけど、腕を思い切り伸ばしてマイクを出したり、一生懸命だった。

 ほのかの横には、咲葉良がいた。言わずと知れた、チームEのメーンMCの1人。ほのかがピンチになると、要所要所でアドバイスをしていた。愛の葉は根っからの現場主義で、今回のようなイベントでは司会を務めることが多い。もちろん、陰で練習をしているんだろうけど、実際の現場で経験を積むことでMC力を高めている。だから、愛の葉のデビュー当初から活躍する咲葉良は、ほのかにとっては最高のお手本と言える。

 基本的には、ほのかがメーンで食レポをしていたが、ところどころで咲葉良がほのかと絡んでレポートを膨らませた。「ほのちゃん、試食してみようか」と話を振り、いろんなものを食べた。鯛の一夜干しを食べた時には「身がホクホクしていて、おいしいです」と感想を話した。まあ、初めてだし、うまく食品の紹介ができないわな…。

 最後のほうにはいつもの笑顔を見せ始めた、ほのかは「難しかった。何度も噛んだりしたし、思うようにレポートできなかった。めっちゃ悔しい…」をこぼした。一方で、咲葉良は「めっちゃかわいかったよね~」と笑顔。でも、裏を返せば、まだまだこれからっていうこと。咲葉良も同じように失敗を重ね、経験を積むことで、CMのナレーターを務めるほどのプロ級の実力の持ち主になった。ほのかは、この日が初めてなんだから、1歩ずつ前に進めばいい。

 また、店内放送も初めてこなした。事前に、咲葉良と綿密な打ち合わせをした後、スイッチを入れて話し始めた。「県内から、おいしいものが集まっています。お買いもの帰りに、ぜひお立ち寄りください」などとアナウンス。隣に立っている咲葉良がジェスチャーで「ここでトーンを上げて」などと指示。ほのかもその期待に応えるように、きれいな声を響かせた。

 一度も言葉が詰まることなく、完ぺきに読み終えると、咲葉良が「よかったよ」と手をたたいて褒めた。気がつけば、自分も写真を撮るのをやめて、同じように拍手していた。「横チン、ほのちゃん、よかったよね?」と聞いてきたので「うん、何の違和感もなかったし、すごくよかったよ」と指で丸をつくって示すと、ほのかは笑顔で喜んでくれた。食レポでの失敗を見事に取り返した。自分のことのようにうれしかったなあ。

 食レポに店内放送。初めてづくしのことばかりだったが、ほのかは楽しそうにこなしていたように感じた。ゆるキャラショーもしかり。咲葉良の「みきゃんのお尻についている花は何の花でしょう?」とお客さんにクイズを出した後「みきゃん博士のほのかちゃんに教えてもらいましょう」。ほのかは白いみかんの花について説明した。ライブでのМCも少しずつ増えてきている。こちらのほうは慣れてきたかな。

 そして、子どもたちと「ようかい体操第一」や「ドラえもんの歌」そして、2017年えひめ国体イメージソング「笑顔はきみのためにある」の3曲をいっしょに踊った。ほのかが国体ソングを踊るのは初めて見た。いつものように、ほのかスマイル全開だった。

 午後のゆるキャラショーが終わった後、歌手・ヤマウチコウタのミニライブ。予定の全曲を歌い終えると、莉緒とほのかがバースデーケーキを持ってステージに上がった。会場からはクラッカーも鳴ったり「おめでとう」の声も。思わぬサプライズに、ヤマウチはうれしそうだった。ローソクの火を吹き消すと、また拍手が鳴り響いた。こういうのっていいね。

 この日はメンバー3人だけだったので、いつものようにライブはなかったものの、ほのかの初めてづくしのいろんなものを見られたので、来てよかった。でも…。ほのか推しとして、やってはいけないことをやってしまい、彼女を傷つけてしまった。話の流れで、冗談のつもりだったけど、明らかに怒っていた。謝った時には「大丈夫だよ。気にしていないよ」と言ってくれたけど、心の底では…。赤いメガホンを持って、丸い穴越しに見つめるほのかの瞳を撮りながら、もう一度謝った。ほのか、本当にごめん!