プレイバック・和佳音 31 | フーテンの横チン

プレイバック・和佳音 31


2015・11・3~愛媛・松山市~
 1部が終わり、午後の2部が始まるまで時間があったので、ロープウェイ街を歩いてみた。ドイツから移住している人が本場のソーセージを焼いていたり、高校生が手づくりの菓子を販売していたり。異国情緒と地元密着が融合した空間だった。いろいろ回って、ちょっぴり変わったどんぶりものを購入。おなかを満たした後、2部開始を待っていた。地元の子どもたちのダンスショーを見ていると、昼食から帰ってきたであろう和佳音たちメンバーとばったり遭遇。「横チンさ~ん」と、小さく手を振ってくれた。ちょっぴりラッキー!この祭りでは握手会は予定になかったので、目の前で顔を見られただけでもうれしかった。
 2部開始が近づいてきた。今度は和佳音の立ち位置である上手側から撮ることにした。太陽が最も高い位置にある時間帯。順光だったが、場合によっては目元が暗くなるかな…。そんなことよりも、和佳音の目の前にいたかった。2部では反対側にいたから、思うように撮れなくて、不完全燃焼だったしね。上手最前に来て気づいた。赤じゅうたんが敷かれている…。1部はアスファルトの上でのライブだったのに…。天気のいい日だと、赤じゅうたんからの照り返しで、肌が赤くなってしまう。だから、座って撮ろうと思っていたが、立って撮ることにした。
 開始直前になって、メンバーが現れた。ステージに立つ前の円陣を組む直前、和佳音が慌てたようすで控室のほうに猛スピードで走っていった。なんだ、なんだ?何かトラブル発生か??その方向を見ていると、その数十秒後、戻ってきた彼女の手には、最初はなかったマイクがあった。なんと、マイクを忘れるという失態だった。再び、円陣のなかに入ると苦笑いをしていた。何はともあれ、マイクを持たないままステージに立つという最悪の状況だけは避けられた。よかった、よかった。スキップを踏みながら現れた彼女はまだ笑っていた。

 1部と同様「ひだまり100%」でスタートだ。今度は目の前で和佳音にレンズを向けた。存在に気づいた彼女は、チラチラとこちらを見てくる。やっぱり、1部から、このポジションにいるべきだったな…。そんなことを考えていると再び「トラブル」が発生した。ちょうど、和佳音のソロパートになる直前のこと。彼女の背後から、何者かが近づいてきた。気づいた彼女が後ろを向いた。なんと、後部に大きな荷物をくくりつけてバイクを押すおじさんがステージを横切っていったのだ。思わぬ出来事に、目をまん丸くして驚いていた。その横で、りっちゃんとあすみが大笑いしていた。何が起きたのか、完全には把握していない様子の和佳音はしばらく、バイクおじさんのほうをぼう然と見ていた。
 でも、数秒後には苦笑いしながら歌い始めた。マイクを忘れ、バイクおじさんに横切られ…。最初からトラブルが続いたが、これも路上ライブならではなのかな??この後は「恋愛カリキュラム」「ミズイロの閃光」「放課後女子会」を歌って盛り上がった。見ていたお客さんも、午前中より多かった。最後はいつものように「キラキラレボリューション」で締めくくる。最後のサビ前の「ずっと ずっと ずっと 永遠に 僕ら二人は一緒だよね?」の部分で、和佳音は人さし指を指しながら、こっちを向いてくれた。どういうところでカメラ目線がほしいのか、ちゃんと分かっている。こういうやさしいところを見せてくれるから、好きなんだよな。