Simple is best.な新衣装 | フーテンの横チン

Simple is best.な新衣装


2015・9・12~愛媛・松山市~
 暗闇のなかでも、すぐに分かった。松山サロンキティであった「アイドル甲子園」。S☆KIP、sugartrap、山口活性学園と、個人的に注目しているグループがずらりと登場するとあって、楽しみにしていた。もちろん、AiCuneもそのひとつ。メンバーがステージに登場すると、見たことのない衣装を身にまとっていた。

 イメージカラーのTシャツにホットパンツ。胸元に「愛」の文字、背中に「19」の数字が入っているのは前衣装と共通していた。おお、このスタイルは昨年11月に松山ロープウェイ街であった城山門前まつりでの白Tシャツ、白のホットパンツ以来ではないかな。真っ黄色に染まった、りっちゃん。よく似合っている。

 新曲「渚のシンパシー」発売に合わせて、タンクトップとスコートというチアリーダーのような衣装をお披露目していた。これまでのイメージカラーが一新されたこともあって、衣装にイメージカラーを存分に取り入れている。この新衣装も同じ。ファンにとっては、推しメンの色がひと目で分かるからいいね。

 りっちゃんの黄色も似合っているなと思うけど、個人的には有美香の青色が1番かなあ。5月末にステージデビューしたが、最初はイメージカラーがなかった。新曲発売と同時に青色になったわけだが、さわやかさが前面に出ていると思う。まあ、青色は個人的に好きなカラーでもあるんだけどね。

 有美香の青色もそうだが、ほかのメンバーのイメージカラーもようやく覚えた。プロ野球で他球団に移籍した選手のユニホームと同じで、時間を重ねることで目も慣れてくるってもの。上下の衣装だけでなく、シューズもイメージカラーなのも分かりやすい。

 定着しているイメージカラーを変えることってマイナスイメージではないか?最初はそう思っていたけど、結果的にはプラスに働いているのかな。受け止め方は人それぞれだが、AiCuneのこれからの飛躍を期待するならば、内面だけでなく目に見える部分でのイメージチェンジも必要だったのかもしれない。そういう意味では、成功しているのではないか。黄色から紫色に変わった、まーちゃんは落ち着きある性格だから、ピッタリだと思う。

 そんなことを感じながら写真を撮っていたわけだが、やっぱり松山サロンキティはいい。AiCuneは基本的に5階の松山キティホールで定期公演をする。座席が映画館のように傾斜になっていることから撮影しやすい環境なのだが、ライブの臨場感を伝えられるという点ではサロンキティが上回る。なによりも、盛り上がるファンを同じフレームに取り込めることが大きい。

 実際「1階だとファンの方の顔がよく見えるし、距離も近いから、さらに盛り上がれる」と言っているメンバーも少なくない。ホールもいい意味で狭い分、音楽も、ファンの声援もより一層、響きわたる。あすみのこのはしゃぎようを見たら、一目瞭然だ。

 もちろん、あすみだけでなく、メンバー全員の表情がいつもよりもイキイキしていたのは勘違いではない。まーちゃんのはじけるような笑顔を見て、写真を撮りながらニヤニヤしていた。なんだかんだ言っても、笑顔を見たら楽しくなるからね。

 「渚のシンパシー」のリリイベ期間中からだろうか。きらちゃんが「あおり担当」になっている。この日も「みんな、行くよ~!」「まだまだ行くよ~!」などと、ファンに向かって叫んでいた。メンバーのなかでは一番、元気で激しいイメージのある子だから、適役だと思う。その一方で、こんなかわいらしい表情も見せてくれる。

 この振りつけでは、いつも有美香にレンズを向けることが多い。なぜかといえば、彼女の表情がとてもいいから。日本人形のような顔が一変して、とても楽しそうな笑顔になる。後方のあすみの笑顔も、このカットを引き立ててくれている。

 ライブも時間を追うごとに盛り上がってきた。それでも、リーダーのひとみんはいい意味で落ち着き払っていた。周りを見渡すような視線がその表れ。でも、そんななかでも時おり見せる、はにかむような笑顔を見たら、ホッとする。精神的支柱だね。

 久しぶりにAiCuneをライブハウスで撮影した。リリイベなどと違って、ライブ中の空気感や臨場感、雰囲気を感じられるから、やっぱりいいなあとあらためて思った。たまにはカメラを置いて、みんなと盛り上がりながら鑑賞するのもアリかな…。まあ、職業病みたいなものだから、カメラを手放すことはできないけどね。