プレイバック・和佳音 27
2014・10・26~愛媛・松山市~
遠い。本当に遠い…。まだ暑さの残る日。JR堀江駅から徒歩で、いつきの里へと向かっていた。住宅街を抜け、田んぼや畑など、のどかな景色を見ながら歩いていた。きれいなピンク色のコスモスも咲いている。いいにおい…。キョロキョロしながら、約2キロの道のりを進んでいた。すると、バイクに乗ったSさんと遭遇。「もうすぐだよ~」。そうですか。ありがとうございま~す。そんな会話をして10分後、福角会祭りの会場に到着した。やっと着いた…。ネット検索では約30分だったけど、寄り道していたから40分もかかってしまった。汗びっしょりだった。
お祭りでは、AiCuneとお姉さん的存在のnanoCUNEのミニライブが予定されていた。AiCuneはファンだから、定期公演にも通っているけど、nanoCUNEは数えるほどしか見たことがない。だから、とても楽しみにしていた。開始時間にはまだ早すぎた…。少し歩いてみるかな。社会福祉法人である福角会のみんなが数多くの露店を出していた。カレーなどの食べものの販売はもちろん、ゲームコーナーもあった。カバさんが消防士の服を着たゆるキャラも歩いている。ステージでは子どもたちの合唱もあった。ワイワイ、ガヤガヤ。これぞ祭りだね。
生理的現象を催して、トイレへ。済ませてドアを開けると、nanoCUNEのこころさんが目の前にいた。「こんにちは~」。向こうから、あいさつをしてくれた。こんちは~。ライブ、楽しみにしているよ。そう言うと、笑顔で手を振ってくれた。ほとんど話したことないのに…。テンションが上がったまま、AiCuneのライブへ。新曲の「渚のシンパシー」からスタートだ。和佳音はサイドを編み込みにした状態で、髪を下ろしている。初めて見たが、とても似合っていた。ポニーテールやふたつくくりも好きだけど、この髪型もいい。左腕には、なにやら黄色いサクランボのようなブレスレットをしていた。あれっ、髪が短くなっているような…。気のせいかな??
赤と白のタテジマの飾りをつけたステージで歌うAiCuneをファインダー越しに見ていた。これぞ地域に密着したイベントだなあ。AiCuneファンはもちろん、お祭りに来た家族づれも、とても楽しそうに盛り上がっていた。ステージ前に設置されていた座席は全部、埋まっていた。過去には、ひめキュンフルーツ缶も参加していたお祭り。初めて来たけど、こういうほのぼのとした雰囲気のなかでのライブもいいなあと思った。なによりも、和佳音たちメンバーが楽しそう。おそらく、たくさんの笑顔が目の前にあったからだろうな。笑顔がはじけていた。
MCの後は「ひだまり100%」。AiCuneの曲のなかで一番好きな歌だから、聴いたら自然とテンションが上がる。新曲の「渚のシンパシー」は、するめのように噛めば噛むほど味が出てくる、いい曲。だけど、やっぱり「ひだまり-」なんだよなあ。この曲の時は自然と、写真のカット数が多くなるんだよね。サビの「好きだって言えない♪」の指差しの後、振り向きざまにこっちのほうを見てくれた。通常なら、こういうふうに後ろを見ることがないから、なんだかうれしかった。最後に「キラキラレボリューション」。全5曲はあっという間に終わった。
nanoCUNEのライブまで、まだ時間があった。ステージ後方で同じAiCuneファンの人と話していた。握手会は松山サロンキティ近くであるそうだ。そういう雑談をしていたら、私服姿の和佳音が急ぎ足で歩いてきた。隣には大人の女性。もしかして、お母さんだろうか。ライブが終わった後だから、まだ髪の毛が濡れていた。和佳音ちゃん、もう帰るの?「うん、ちょっと用事があって…」。そう。握手会には来るんかな?「少し遅れていく。また、あとでね」。そう言うと、2人は臨時駐車場まで行くシャトルバス乗り場に向かった。何があるんだろう?そんなことを考えながら、2人を見送った。