力強い音色の和太鼓 | フーテンの横チン

力強い音色の和太鼓


2015・8・30~愛媛・松山市~
 久しぶりに、いいものを見た。北条の道の駅「風早の郷・風和里」で開催された「ふわり納涼まつり」を訪れた。高校時代の同級生が太鼓をたたくということで、鑑賞をしに行ったのだ。舞台の上には、大小さまざまな太鼓がずらり。いろんな祭りに写真を撮りに行っているから、太鼓をたたいている光景は目にしたことはあるけれど、こんなに多くの太鼓は初めて。だから、前日から楽しみにしていた。

 彼女が入っているのは、宇和島市の津島太鼓集団・雅。2002年に結成され、愛媛県内を中心に活動している。彼女は結成当時からのメンバー。当初は琴を弾けるということで入ったそうだが、気がつけば太鼓をたたいていたという。「だから、腕が太くなるいっぽうだよ…」と苦笑いしていたけど、しっかりと練習している証拠。実際、とても力強かった。鍛えられた腕を見て、自分のたるんだ腕を恥ずかしく思った。

 太鼓の音色を耳にしながら写真を撮っていて思った。バチさばきひとつひとつが絵になるって。オーケストラなどでも言えることだが、全員の動きが統一されていなければ、すべてが意味をなさなくなる。実際、8人の息がぴったり整い、見事に完成された太鼓の音が響きわたっていた。「雅」には、樹齢900年のクスノキからつくられた樹根太鼓「津島平安太鼓」があるという。重量が1・5トンもあるため、今回は見られなかったが、また機会があれば、日本一の太鼓の音色を聴いてみたい。