プレイバック・和佳音 24 | フーテンの横チン

プレイバック・和佳音 24


2014・10・12~愛媛・今治市~
 6人での再スタートの日は2部制だった。昼休憩を取った後、再びライブがあった。新曲「渚のシンパシー」からスタートだ。初めて聴いた時とは違い、2回目だから、ファンの新たな声援も加わって盛り上がった。背中でその掛け声を聞きながら、ちょっぴりテンションが上がった状態で和佳音をファインダー越しに見ていた。ふたつくくりにしている!めっちゃ、かわいい。1部では髪を下ろしていて大人っぽく見えたのだが、うってかわって少女のように変身していた。この髪型をしている彼女を見たのは初めて。とても似合っていると思った。
 和佳音のファンになってからは、ずっと彼女の写真を撮り続けている。7月、大街道での盆踊りの時に初めて見た時には肩に届くか届かないくらいのショートカットだった。定期公演の時にはサイドを編み込みにしたり、ポニーテールにしたり。いろんなふうに髪型をアレンジするのが好きなのかなって思っていた。彼女のブログなどでふたつくくりにしている写真を見て、いつかはこの髪型をしてほしいなあと、ずっと思っていた。だから、ステージ脇から姿を見せた時、やっと見られた!と興奮してしまった。
 髪型ひとつで、表情が一変する。和佳音に出会ってから、まだ時間は短いけれど、写真を撮っていて、そう思うことがしばしばだった。どちらかといえば、幼い顔をしているからかもしれない。まあ、元々がおしゃべり好きの明るい高校生。ピョンピョン跳びはねながら笑っている姿を見れば、まだ子どもだなって思った。でも、お月見ライブで浴衣姿の和佳音を見た時には、見違えるような大人っぽい容姿に、きれいだなって感じた。まさに七変化。髪型ひとつで、こんなにも表情が変わる女性は、いままで出会ったことがない。

 ふたつくくりをすれば、和佳音はまるで小学生のようだった。歯をむき出しにして歌い、踊る姿は、いままで見たことのない和佳音だった。楽しそうな表情を見ていると、こちらも楽しくなるし、シャッターを切るのにも夢中になる。最後に「キラキラレボリューション」で締め、全5曲を熱唱。1部の時とは別人の彼女を見た感覚だけが残った。だから、ライブ後の握手会の時も、なぜだか緊張してしまった。ただでさえ、若い女性と話すのが苦手なのに、少女のような和佳音と話すんだから。並ぶのをやめようかなと思ったけど、やっぱりスルーはできなかった。
 順番が回ってきた。目の前にいる和佳音は、ライブ中の時以上に若く見えた。自分でも分かるくらい緊張していたが「いい写真、撮れた?」と聞かれて、緊張から解放された。まあね。その髪型、初めて見た。「そうだっけ?」。どちらかといえば、ポニーテールの和佳音ちゃんが多いかなあ。「ああ、最近はポニーが多いかもね」。その髪型だと、めっちゃ子どもに見えるんだけど。そう言うと「そうかも」と苦笑いしていた。
 いつものスケッチブックには、来島海峡大橋のイラストをリクエストした。「う~ん、これは難しいなあ」と悩みながらも、しっかりと3連つり橋のイラストを描いてくれた。橋だけでなく、車も数台、ちゃんと走っていた。やっぱり、絵心があるな。あらためて思った。その下には「これからは6人で1つ。これからも応援よろしくです」とメッセージも書き込んでくれた。6人になって初日のライブ。台風が近づくなかでのステージとなったけど、来てよかったと思った。ぶりっ子ポーズの和佳音を撮りながら、これからもAiCuneを、そして和佳音を応援していこうと思った。