初めてと久しぶりがいっぱいの公演
2015・5・30~愛媛・松山市~
メンバーにとっても、ファンにとっても、充実した時間だったに違いない。久しぶりの定期公演。研修生の吉良有美香(ゆみか)が昇格後、初めてのステージとなった。AiCuneにとっては、初めての新加入メンバーということで、この日最大の注目だった。「ひだまり100%」からスタート。向かって左手後方が立ち位置だったが、さすがにガチガチ。硬い表情のままだった。
まあ、最初だからね。緊張するなって言うのは無理な話だ。約5カ月のレッスンで覚えたダンスをこなすだけで精いっぱいなはずだ。でも、3曲目の「青春モノクローム」になると、少しずつ笑顔が見られ始めた。ほんの少しだけ、慣れてきたんだろうね。自然な笑顔がいい。ぎこちなかったダンスも、やわらかくなってきたような気がする。
和佳音が2月末に卒業後、5人で活動してきたが、約2カ月ぶりに6人体制に。衣装も、丸襟の白シャツにチェック柄のワンピースに一新された。心身ともに再スタートということか。左足をケガしていたひとみんもギプスが取れ、5人と同じように激しく踊り、歌った。新生AiCuneのスタート。自分だけ中途半端じゃダメだという気持ちが見え隠れした。
そして、5人の時にはできなかった、手をつないでスキップする振りつけも復活した。ゆみかと仲よく手を取り合うりっちゃんもうれしそう。一方、ゆみかはなんだか照れくさそう。対照的な表情だけど、なんだか初々しくていいね。
MCでは、みんながゆみかを紹介。アニメ声が特徴で、りっちゃんは「初音ミクみたいで、かわいいの」と、かわいいを連呼。好きな食べものは?と聞かれたゆみかが「プリン」と言うと、また「かわいい」の声が飛んだ。
ゆみかはひとみんと同じ高校2年生で、さらに幼なじみなんだそう。だから、不安でいっぱいだったはずの初ステージも、年も同じひとみんがいるという事実が不安な心をやわらげてくれたはずだ。よかったね。
カラオケの後はサプライズ。新曲「ドタバタ日曜日」の初披露だ。曲名通り、なんだか慌ただしい振りつけが印象的だった。でも、みんなの楽しそうな表情がファインダー越しでも伝わってきた。
朝寝坊して、ドタバタした準備を表現しているのだろうか。きらちゃんがゆみかの髪の毛を持ちあげ、まーちゃんはくしで整えているよう。「セットされている」ゆみかは満面の笑み。美容室にいる妄想を抱いているのかな??
アンコールはAiCuneのロゴ入りの黒Tシャツとパニエ。この組み合わせも初めて見た。「渚のシンパシー」でも、サビの最後の部分で、3人で腕を突き出す振りつけも復活した。5人の時は、ひとみんだけが1人で腕を突き出していた。うん、やっぱり3人1組のほうが絵になる。
そして、最後は「キラキラレボリューション」。すっかり緊張は取れたようで、自然な表情のゆみかがいた。ファンの顔もしっかり見ながらダンスし、そしてジャンプ!文字通り、ステージを楽しんでいるような気がした。
全曲終了後、ファンからプレゼント。メッセージが書かれた色紙と花束が手渡された。うれしいサプライズに、ゆみかはとてもうれしそう。最後に「きょうは緊張して、いっぱい間違えてしまったけど、もっと練習して頑張るので、これからも応援をよろしくお願いします」とあいさつ。温かい拍手が送られた。
サイン握手会にも初参加なので、並んでみた。ライブ中とは違い、いい意味で解放感に満ちあふれてた。ライブはどうだった?「緊張したけど、楽しかったですね」と笑顔を見せた。サイン帳を出すと「お名前は…」。横チンです。「あっ、分かります、分かります。漢字の横にカタカナのチンですよね?」とスラスラと書いた。だいぶ前に口頭であいさつしただけなのに。メンバーから聞いていたのかな?
サインは「きらちゃんに考えてもらった」という、温泉マーク風の「ゆ」に、みかんの絵。ということは、ニックネームは「ゆみかん」??今後の目標として「じぶんもお客さんも楽しいライブをする」と書いた。昇格初日は緊張で楽しめなかったはず。どんどん場数をこなして、ほかのメンバーと同じように、笑顔でライブを楽しめるようになったらいいね。