胸を張れる1敗 | フーテンの横チン

胸を張れる1敗


2015・3・28~愛媛・松山市~
 文字通り、最後の最後まで手に汗握る一戦だった。8回に東海大四(北海道)打線に3点を奪われての逆転負け。松山東の8強入りは夢に終わった。初回に米田の左越え2ランで先制。創部123年でセンバツ初星を奪った初戦の勢いそのままに始まり、終盤まで松山東のペース。結果的に2勝目はならなかったけど、ナインのすがすがしい表情でのプレーが印象的だった。
 テレビの前に座って、プレーボールからじっくりと観戦した。「ながら観戦」ではじゃなく、テレビ画面にくぎ付けだった。5回2死一、三塁、冨田の一、二塁間の痛烈な打球を、一塁・山田海がダイビングキャッチした時には、テレビの前でガッツポーズ。エース・亀岡も7回まで7安打されながらも、無失点で抑えた。ナイン一丸で勝利を目指す姿に何度、目が潤んだことだろう。
 スポーツを観て感動することはあるけれど、涙を誘うまでのものはなかなかなかった。でも、今回の松山東ナインのはつらつプレーには心を打たれまくった。21世紀枠とはいえ、昨秋県大会準優勝の実力を存分に出したと思う。母校じゃないのに、こんなに愛媛県勢を応援したのは本当に久しぶり。ナインには胸を張って、松山に帰ってきてほしいな。