楽しさがさみしさを上回った卒業公演②
2015・2・28~愛媛・松山市~
何度も繰り返された「和佳音コール」の後、和佳音は静かに制服姿でステージのど真ん中に立った。初期のころの衣装という。当時を知らない身としてはうれしかった。ソロ曲は、ひめキュンフルーツ缶の「悔しいけど、スキ」。大好きな歌声が会場に響き渡った。和佳音の声だけの曲を聴くのは、初めて行った昨年9月の定期公演で、イントロドン!で歌っていた時以来かな。しっとりと歌う推しメンの姿に、ウットリしてしまった。
イメージカラーのピンクのサイリウムが会場を埋め尽くす。昨年8月の和佳音の生誕祭を見られていないから、初めての光景。ゆっくりとゆれる光がとてもきれいだ。後方から見てもきれいなんだから、ステージから見るサイリウムはもっときれいだったんだろうなあ。時おり見せる笑顔が、そのことを示していた。
見惚れていたら、あっという間に時間が過ぎ、和佳音がバックステージに引っ込んだ。ああ、終わっちゃった…。そう思っていたら「スター・ウォーズ」のような音楽が流れ始める。なんだ、なんだ??そう思っていたら、きらちゃんとまーちゃんが登場。そして、早着替えした和佳音も姿を見せた。私立恵比寿中学の「未確認中学生X」。ソロの曲とは180度違う軽快なリズム、そしてダンス。3人が満面の笑みを浮かべながら、ステージを走り回った。簡単に言えば、はっちゃけていた。ひょうきんなポーズも多いし、見ているだけで楽しくなった。
お次は、りっちゃんとのデュエット。チームしゃちほこの「そこそこプレミアム」。昨年の定期公演でも2度、2人で歌っているから、息もぴったりだった。右腕を大きく上に曲げながら飛ぶ「エビ反りジャンプ」?が印象的だった。2人が雄たけびを競い合う場面も。アイドル音痴だから、聴いたことのない曲だったけど、2人の仲の良さを感じさせる時間だった。最後は2人でハートマーク。かわいいね。
4曲目はひとみんと、フェアリーズの「光の果てに」。一番しっくりくる曲だったし、2人のダンスがシンクロしていた。同じ高校1年生。客観的に見て、AiCuneの2本の大黒柱だ。初めて見た時、2人で話している場面をあまり見られなくて、仲が悪いのかなって勝手に思っていた。大きな勘違い。互いが強い信頼関係にあることが少しずつ分かった。だから、和佳音の卒業を誰よりも悲しんでいるのは、ひとみんかもしれない。そんなことを思いながらシャッターを切っていた。和佳音がひとみんを見つめる目、とてもうれしそうだ。
そして、最後はあっちゃんと。イントロが流れた時、会場から歓声が上がった。nanoCUNEの「碧の世界」。何度か聴いたことのある曲だったので、すぐに分かった。あとで聴いた話だが、nanoCUNE時代の和佳音のために書かれた曲だったらしいが、歌うことなく卒業したという。だから、和佳音が歌うのは、すごくレアなこと。nanoCUNE時代から和佳音のことを知るファンにとっては、感動ものだったのかもしれないね。5曲の中で一番沸いた。
アンコール後、和佳音だけノンストップの5曲連続の熱唱。アンコール前に11曲も歌っていたのに、まったく息切れしていなかった。和佳音のタフさ、体力に驚いた。メンバーの話では、前日の1日で振りつけを全部覚えたという。夜遅くまで練習していたそうだ。さすが、負けず嫌い。めっちゃ感動したまま、感動のフィナーレを迎えることになった。