臨場感あふれるライブ
2014・12・29~愛媛・松山市~
場所が変われば、目に映る景色も違う。当たり前のことだけど、ライブでもそう実感した。全国各地から地元アイドルが集結した「GOLDEN MANIAXXX!!! vol.3」は松山サロンキティで開催された。ロック・ビジュアルバンドや地元アイドルまで、多種多様なアーティストが集うライブハウス。AiCuneはいつもは同じビルの中にある松山キティホールで定期公演をすることが多いが、たまに松山サロンキティでライブすることもあった。
何が一番違うかといえば、やはり臨場感。松山キティホールは昔、映画館だった場所をライブハウスにしているので、けっこう広いが、松山サロンキティはいい意味で狭くて、熱気が直に伝わってくる。写真を撮る身としてありがたいのは、ライティングがバラエティに富んでいること。青、赤、オレンジ、緑、白。さまざまな色がまさに点滅するように変わる。だから、ひとコマごとに写真が違うので、撮っていてもおもしろい。
そして、座席がなく、オールスタンディングなので、ファンを絡めた写真を撮れる。アーティストとファンの距離がとても近く、必然的に互いの距離が近い写真を撮れる。これこそ、ライブのだいご味。サイリウムが入ると、絵的にきれいに映る。臨場感あふれるものになる。
下から見上げるアングルで撮るので、ライトがいい具合に入る。赤と緑のライトがマイクを手に歌う瞳ちゃんたちにきれいに当たる。全体的に広がるライトではなく、スポット的なライト。変化があっていいなあ。
本来は写真撮影NGの場所なんだけど、この日はAiCuneの時間だけOKだった。1部だけ観る予定だったが、2部も観ることに変更。1部は後方から、2部はステージ近くから撮影した。やはり、近くから撮った写真のほうが迫力あるね。最初の曲「渚のシンパシー」。イントロ部分のダンスは激しい。手前にいたきらりちゃんは髪を振り乱しての踊りが売りだが、そんな感じを写真で表現できる。表情もいい。
左から、りっちゃん、和佳チン、あっちゃん。ピョンピョン跳びはねるような躍動感が伝わってくる。遠くから撮ったら、こういう雰囲気は写真の中に取り込めない。上半身の肌に当たるピンク色のライトも、ここならでは。こういう色合いも味があっていいね。
AiCuneのダンスには、足を挙げる振りつけが多い。後方から撮ると、どうしても平面的な絵になっちゃうんだけど、アングルを変えれば、まったく違ったものになる。陰影もいい感じで出る。りっちゃんと瞳ちゃんが、とても元気に映る。もちろん、元気なんだけどね。
サイリウムが入ると、絵がとても映える。アイドルのライブなら、なおさらだ。いつも、もっと近くで撮れないかなあと思っていたので、この日はいい機会だった。推しメンが近づくと、ファンがサイリウムを振りかざす。距離が近い!和佳チンもうれしそうなのが伝わってくる。ライトが当たって、ファンの腕が赤や紫色に。変化あるひとコマになった。
もちろん、キティホールにはキティホールの良さがある。どこからでもメンバーが見えるし、昔の映画館のままの段差のある座席なので、見やすいし、写真が撮りやすい。でも、個人的にはサロンキティのほうが、写真の撮りがいがあっていいなあと思った。ファン歴の浅いオッサンはAiCuneがここで定期公演をしているところを見たことがないので、近いうちに開催してほしいなあと思った。