からあげ兄ちゃん
2014・9・24~愛媛・松山市~
ついに、ついに言われてしまった。会社帰り、いつもの弁当屋さんへ。店内をのぞくと、いつものおばちゃんがイスに座ってテレビを見ていた。こんばんは~。そう声を掛けると、振り向いて開口一番「おっ、からあげの兄ちゃん。いつものでええか?」。うん。おばちゃんは右手で山を描いて「からあげの大盛りや、大盛り~」と息子さんに伝えていた。からあげ兄ちゃん。とうとう、耳にしてしまった。ステキな響きだな…。
昨秋に初めて訪れて以来、よっぽどのことがなければ、週1回はからあげ弁当を買っている。オッサンはからあげ弁当しか注文しないものだから、1カ月ほど経つと「いつもの?」。半年すると、手で山を描いてジェスチャーで会話。時には、オッサンの顔を見ると、何も言わずにからあげの種を油の中に入れ始めることもあった。記憶が確かならば、サケ弁当を1度だけ買ったことがあるだけ。その時「えっ、からあげと違うん??」と驚かれた。
まあ、しゃあないわな。からあげ兄ちゃんと言われても。台風、来ないんですかね?「台風、なくなったらしいで」。えっ、そうなんですか?「雨降りよるけん、はよ帰り~」。はい、どうも~。からあげ弁当を受け取って、愛車を転がし始めた。とりとめのない会話で終わってしまった。いつか聞いてみよう。いつから、オッサンのことを「からあげ兄ちゃん」と名付けていたんですか?って…。