「線路」の上の坊っちゃん列車
2014・4・29~愛媛・松山市~
一見、何の変哲もない坊っちゃん列車のように見えるかもしれない。でも、ふだんから街中を走る姿を見ている立場からすると、あまりない光景なのだ。休日出勤となった朝、ふと思いついて伊予鉄・宮田町駅にやってきた。古町駅方面から、いつもの深緑色の列車が汽笛を上げながら向かってくる。おそらく待っているだろう、多くの観光客を乗せるため、市駅方面へと消えていった。
いつも見かける坊っちゃん列車は道路上にある線路の上を走っている。つまり、段差があまりない場所を駆け抜ける。一方、この列車は敷石と枕木のある線路の上を走っている。JRや伊予鉄の郊外線など、普通の電車や列車ど同じだ。たぶん、この光景を見られるのは古町駅の車庫から宮田町駅の間、道後温泉駅しかないのではないだろうか。当たり前のようで、実は当たり前じゃない。「線路」の上を走る坊っちゃん列車はある意味、貴重なのかもしれない。