日本最古の温泉で光のアート | フーテンの横チン

日本最古の温泉で光のアート


2014・4・11~愛媛・松山市~
 道後温泉本館改築120周年記念のアートイベント「道後オンセナート」にやってきた。なんと、本館の南壁面を使ってのプロジェクションマッピングが実施されると聞き、会社帰りに大急ぎで駆けつけた。午後7時スタートだったのだが、30分前には大勢の観客でいっぱい。あちゃ~、出遅れちまった…。交通規制も敷かれているし、思うような写真を撮れないだろうなあ、なんて考えながら、あちこちウロウロした。
 そうこうしているうちに、イベントが始まった。プログラミングした映像が投影され、その中にコンピューターに取り込んだ来場者の顔がキャラクターと合成されて動き出す観客参加型の仕掛けなのだそうだ。希望で撮影した来場者の顔が次々と映し出され、踊ったり跳ねたりしていた。自分が映し出されたのを見つけた女の子が「あ~、私だ!」と自分の映像を指差し、はしゃいでいた。
 しかし…。そんな映像が午後10時までの3時間、延々と続いたのだ。なんだろう、ひとつのストーリーのあるプロジェクションマッピングだと思っていたので正直、期待外れだった。たとえば、坊っちゃんやマドンナが登場したり、あるいは飛龍やトラとかが飛び出したりするんだろうなと想像を膨らませていたからだ。たぶん、同じようなことを思っていたのだろう、隣にいたカップルが「なんか違うよね?」と首をかしげていた。お母さんと来ていた男の子にいたっては「つまんない。帰ろうよ~」なんて、駄々をこね始めた。
 不惑手前のオッサンも、開始30分も経たないうちに飽きてしまったので、魚眼レンズで撮ってみたりした。でもなあ…。期待が大きかった分、ガッカリ度も大きかった。なんだかなあ…。どこかのタレントの口グセをつぶやきながら、そそくさと家路に就いた。