湯へのいざない | フーテンの横チン

湯へのいざない


2014・3・29~愛媛・松山市~
 いまさらだが、松山は湯の町である。日本最古の温泉で、文豪・夏目漱石の小説の主人公も浸かった道後温泉があるのは言うまでもない。休日になれば、観光客であふれ、本館の前で記念写真を撮る人も多く見かける。友人や知り合いに聞けば、5人に4人は「松山?ああ、道後温泉ね」と返してくる。ウチのオカンも電話で話すたびに「道後に行きたい」とこぼしてくる。
 大街道を歩いていると、道後温泉本館を36枚の絵で描いたタイルを見かける。温泉大好きの39歳のオッサンはこの絵を見るたびに「ああ、風呂入りたい…」とつぶやいてしまう。本館ではなく、椿の湯がお気に入り。まあ、大街道の入口から道後温泉まで自転車でゆっくり走っても、15分はかからないのだが、近いからこそ「今度でいいか…」と後回しにしてしまう。そして、この絵を見ると、また「ああ、風呂入りたい…」と思ってしまうのである。誘惑の絵だ。